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『来て』
『必ず来て』
『待ってるわ』
『約束だからね』
「わかってる……けど、さ……体が、言うこと聞いてくんないんだよ……」
画面の向こうでは微笑むあの子が無邪気に、最近覚えたと言う歌を披露していた。
夜が訪れ
あたりが闇に支配される時
月明かりしか見えなくたって
恐れることなんてないさ
怖がる必要なんてどこにもない
ただ君が暗闇の中ずっと
僕の側にいてくれたら
『A』
『A』
『待ってるわ、私、それにみんなも!』
『だから早く帰ってきてちょうだいね』
『約束よ』
朦朧とした意識の中、ぼんやりと、あの子達の姿が見えたような気がした
しかしそれも、やがてゆらめき、炎の中に溶けるようにして消えた
「さよなら……さよならだ」
一度瞼を閉じてしまえば、私は引きずり込まれるように意識を失った
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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2018年7月1日 15時