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『ハッチなんてあったんですね』



「俺も目が覚めたとき訳わかんなくてビビった。
でもぶっきーのことだから改造したんじゃね?」



『あー、あり得ますね』





先生が警察の人と会っている間、私はハッチの中で殺されたと思われていた中尾くんと喋っていた


この中が出口と繋がっている通り道の一つなんだけど

流石は先生と言うべきか、そこにも遠隔操作型の鍵が掛かっていた。

あとハッチにも





「何気に渡瀬としっかり喋るの初めてだよな、

何かの行事とかで軽く喋ることあったけどさ」



『そうですね。

基本的に自分から喋らないので…』



「人見知りだったりする?」



『…話し掛けられたら、普通に会話出来ますよ』



「分かった、軽く人見知りだろ」



『えぇー…』





話したことあんまり無かったけど、

喋ってみると中尾くんは明るい人だということが分かった

前からそんな印象はあったけどね



中尾くんはこの2日間で何かが変わったみたいにスッキリした顔をしていて


多分それは先生のお陰なんだろう





「なぁ渡瀬、涼音はどう…?」



『水越さんですか、

うーん……元気無いけど、元気ではありますよ』



「…なんとなくだけど、分かったわ」



『感情豊かですよね、彼女』



「まぁ、そこが可愛いんだけど」





そう惚気る中尾くんは水越さんを頭の中で浮かべたのか、頬を緩めた


それはそれは、ゆるっゆる





「んで、渡瀬は何でここにいんの?

上で先生の通話してる声が少しだけ聞こえたけど、今日はクリアしたんだろ?」



『あー、何と言いますか、
先生に招待された…みたいな?

割と最初の方から』



「あ、だから荷物運び手伝ったとき…」



『あ、そうです。

でもこんな所は知りませんでしたね』





そう考えると、本当に先生はこのことを考えてたんだなぁと思う


半年間、ずっと…









・→←・〜柊side〜



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(プロフ) - ごめんなさい、不謹慎だけど主人公冷静にツッコミしすぎて笑ってしまった笑 (2022年4月12日 0時) (レス) @page32 id: 4806b1b4dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - 苗字で呼ばれるなら変換できるようにしてほしい!自分渡瀬じゃないんで! (2019年3月31日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2019年3月17日 23時

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