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教室に戻ってみると、みんなが一斉にこっちを見る。


先生の所に1人で居たからか

私の方を見て目を見開く人が数人居た





「大丈夫、なんですか…?」





茅野さんもそのうちの1人で、席が入り口に近かったからか尋ねてくる。

まぁ茅野さんが見たときタイミング悪かったからね


あれがデンジャラス先生のピークだったと思う

…その先は何もなかったからノーカン





『先生なら大丈夫ですよ。一応手当てもしたので』



「あっ、いや、そうじゃなくて、渡瀬さんが…」



『あ、私ですか?見ての通り無傷ですけど…』





そう言って笑ってみせると安心したように息を吐いた。

別に心配しなくても良かったのに





「おい!!…誰があの動画流したんだよ」





甲斐くんが机を蹴って大きな声を出した。


なんか苛立ってる様子だ

顔を怪我してるから、先生にやられたのかな





「俺じゃないよ」



「僕も違うよ…」



「もちろん俺でも、ない」





この状況下で犯人だと名乗り出た人はかなりの勇者だと思う


一瞬、宇佐美さんと目が合ったけど気まずそうに逸らされた。


あー、うん。

でも本人の口から聞かなきゃこればっかりは分からないから…複雑


そんなことを思ってから自分の席に戻ろうと甲斐くんの後ろを通ると、肩を掴まれた





「おい」





何気にちゃんと顔を見たのはこれが初めてかもしれない





「お前はどうなんだよ」



『…違いますよ』



「チッ、…だったら1人ずつ吐かせるしかねぇな…!!」





そう言って手を離したかと思えば

焦り始めたのか、今度は違う人に掴みかかった


その間に席に戻って静かに座る





「とか言ってお前だったりしてぇー!」





兵頭くんの声が教室に響き渡る





「一番似合いそうだもんなぁ。あいつの苦しむところ見て、興奮するとか」





その煽りに焦って苛立っている甲斐くんが乗らないわけもなく

殴った。


それに反応してしまって、

遅いと分かってるに席から立っていた。


そして意味もなく、また座る。





「ねぇ、景山さんのストーカーの仕業だとしたらさ、プールによく顔だしてたんじゃない?」



「うちの男子は見かけなかったけど…」



「別に男の仕業とは限らないんじゃない?

女だっているでしょ、そういうやつ。ねぇ?」





諏訪さんも諏訪さんでどこか挑発するように言っていて、

その視線の先には宇佐美さんがいた。



どうやら何か知ってるらしい








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設定タグ:3年A組 , 柊一颯 , 菅田将暉
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(プロフ) - ごめんなさい、不謹慎だけど主人公冷静にツッコミしすぎて笑ってしまった笑 (2022年4月12日 0時) (レス) @page32 id: 4806b1b4dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - 苗字で呼ばれるなら変換できるようにしてほしい!自分渡瀬じゃないんで! (2019年3月31日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2019年3月17日 23時

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