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俯いて、少しの間考えてようにしていた先生が顔を上げて口を開く





「残念ながら今の答えは不正解だ」





そう聞いた周りの人達は固まった

もちろん、茅野さんも例外じゃない





「確かに、景山はクラスメイトから無視されていた。そして親友だと思っていたお前にも避けられて

深く、傷ついた。

でもそれが亡くなった理由じゃない」



「…違う。
私のせいなんです!本当に私のせいなん…」



「お前のせいじゃない!」





自分のせいだと責める茅野さんを諭すように、

強く、先生は言った





「何であんたにそんなことが分かるんだよ…」



「景山本人から、聞いたからだ。
何に、あいつが苦しんでいたのか…

それに、景山には渡瀬がいた」



「なら景山は誰に何をされて自 殺したって言うんだよ!」



「それはお前達が自分で探せ。

何故、クラスメイトが死ななければならなかったのか。


卒業までの10日間で、一緒に考えるんだ」





彼女が死んだ理由が、少しだけ分かった気がした

と言っても、ほんの少し


果たしてそれが正しいのか分からない。

何度も答え合わせをしても良いものなのかも、分からない


聞かなきゃならない

聞いて良いのか、分からない





「さてと、不正解だった場合ペナルティが課せられるんだったよな」





突然現実に戻されたみんなは、

最初に言われたルールを思い出し、逃げようと後ろに下がる





「待ってよ、マジで殺す気?」



「当たり前だろ、言ったはずだ。
不正解だったらこの中の誰かを殺すって」





また、先生の目は

いつもの柔らかい目じゃなくて


学校を爆発させた時の目に変わった





「だーれーにーしーよーうーかー…」



「冗談じゃねぇ、何でお前に殺されなきゃなんねーんだよ!!」



「何だどうした、この期に及んで命乞いか?」



「なんなんだよ!こんなの無茶苦茶だ!!」



「ぶっきー今なら引き返せるよ!!」



「先生目を覚ましてください!!」






殺されたくない

そんな気持ちでみんなは先生を引き止めようと必死だ

警察とか実刑とかそう言う言葉を並べて


そう言われてても先生は口角を上げて、引き止めようとする生徒達を一人一人見ていた






多分抵抗したところで無駄だ


先生の顔を見て、そう思った









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(プロフ) - ごめんなさい、不謹慎だけど主人公冷静にツッコミしすぎて笑ってしまった笑 (2022年4月12日 0時) (レス) @page32 id: 4806b1b4dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - 苗字で呼ばれるなら変換できるようにしてほしい!自分渡瀬じゃないんで! (2019年3月31日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2019年3月17日 23時

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