【3年A組】杭は出なきゃ打たれないはず【今から皆さんは人質です】

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その後は特に何も聞く事がなかったらしく、私は教室に戻った。


準備室に居ても教室に居てもどちらでも良いと言われたので戻ることにしたんだけど、

それを言った時に先生が少し寂しそうな顔をしたのは気のせいだと思いたい。


ちなみに、先生からの提案は乗る以外に選択肢がなかった。

先生のことだから最初からやらせる気だったんだろう




教室に戻ると、みんなは窓ガラスの方に集まって助けを求めていた。

だけど外からは気付かれず、みんなは慌てる


すると先生が放送で、外から見えないようにできてるから助けを求めたところで無駄だと言った。

何でその様子が分かったのかは、さっき準備室に入ったから察した。


あのモニターにはみんなが映っていたから、きっと防犯カメラか何かを取り付けたんだろう。

諏訪さんの舌打ちすら拾ってしまうほどの高性能な防犯カメラを





《あー、ちなみにこのカメラは高いから、壊したらペナルティだぞー》





口調が緩いなぁ


ペナルティという言葉を聞いてみんなはその場から散らばった





「…ねぇ、あんた。荷物置いてくるだけの割には随分遅かったけど、何で」



『え、』





みんな外に集中してたから、こっそり入ってきてもバレないと思ったんだけど

諏訪さんって周りのことよく見てるんだなぁ





『何でって言われても…
戻ろうとしたら先生に捕まったからですかね』



「…おつかれ」



『ありがとうございます…？』





少し同情された気もするけど、特に疑われる事がなくて良かった。


けど、窓側の人からの視線が痛い

多分だけど甲斐くん

もう見なくても分かる


何で睨まれてるのか不思議で仕方ない





《警察の皆さん、お勤めご苦労様です》





再び始まった先生の放送に、みんなはまた窓に集まる。

行ったって見えないから座ってよう





《お呼びだてして申し訳ありませんが、只今、生徒にある課題をやらせています。
次の指示があるまで暫くお待ちください。
もし、その間大人しくしていなければ…

生徒達の命は保証しません。》





窓を見ていた人達の反応からして、何か爆発させたのだろう。

外だから音聞こえなかったけど





《それでは、後ほど》





自分で通報して、警察に宣戦布告


先生はこの出来事を大ごとにするつもりなのだろうか





ああ、違う。


そんな事よりも、私達は課題をやらなきゃ



1人、死ぬ









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