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樹「あーもう、だから言ったじゃんか…っ」
樹くんの胸から離れた私の手を引っ張って、来た道を引き返したのは
私が今にも泣きそうな顔をしていたからなのか、翔太もこちらに気づいていたからなのか
私にはわからないし考えたくもない。
樹「だからだめって言ったのに」
しばらく何も話さずただ樹くんに手を引かれて歩いた。
樹くんは何も言わなかったし、私も何も言わなかった。
少し離れたところで樹くんの足が止まって繋がれていた手が離れた。
私と同じ目線に屈んだ樹くんに両手でポロポロと止まらない涙を拭われて、そこで自分が泣いていたことに気づいた。
『樹くん…ごめんねっ…』
巻き込んでしまったこと、送っていってくれたのに引き返すところまで付き合わせてしまったこと
樹くんの気持ちを知っておいてこんな役をさせてしまっていること
いろんな意味を込めてのごめんなさい
謝りながらも止まらない私の涙を見た樹くんは、眉を下げて困ったように笑った
樹「あーあー、涙止まんないね。」
今度は永遠に溢れだす涙に拭う手が追いつかなくて、頬が両手で包まれた。
いつまでも泣いていれば樹くんに迷惑がかかるに決まっている。
実際に目の前の樹くんは眉を下げて困った顔をしているんだ。
なんとか堪らえようとぎゅっと下唇を噛んで耐えた。
樹「もう、そんな噛んだら痛いでしょ。今は我慢する必要ないから。ほら、じゅったんの胸貸したげる。」
ふわりとバニラの香水の香りに包まれて、結局私は樹くんに迷惑を掛けるんだ。
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名無しちゃん(プロフ) - だくん。さん» ありがとうございます(><)頑張ります！！ (2020年1月23日 17時) (
レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
だくん。(プロフ) - 作者様の考え方やお話大好きです。更新頑張ってください！ (2020年1月22日 23時) (レス) id: 169a6b186d (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - ぴ。さん» 私なんかの作品で泣いて頂けるなんて(><)有難うございます、更新頑張ります(_ _*)) (2020年1月11日 1時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ。(プロフ) - 思わず涙してしまいました、、、更新待ってます(><) (2020年1月11日 0時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - あめりさん» 有難うございます(><)まだまだ未熟ですが、更新頑張ります！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しちゃん | 作成日時：2020年1月4日 1時
