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No.55*龍神邪炎 ページ25

─── 一方、その頃の中島、宮沢ペアは、面倒な敵と遭遇していた

「人虎、やっと見つけたぞ」

「あっ、芥川!?」

ポートマフィア首領森鷗外直属遊撃隊隊長____芥川龍之介

中島(人虎)を捕らえるため、中島が何度も闘ってきた男

そして、

「邪魔だ、死 ね」

「ヴッ……!!」

誰よりも彼を憎んでいる男


「おい!芥川!!今はこんなことしてる場合じゃないだろ!!」

中島がそういうも、芥川には無意味で

「黙れッ!貴様を殺した後には僕が葵達を救いに行く……!!」

『羅生門』

芥川は次々と攻撃を繰り出してくる

ついに怒った中島は、異能力を展開させ、反撃しようとしたその時 ───


「………ようこそ、僕の“闇”へ」

二人の体に、黒く、禍々しいモノがまとわりついた

「「っ!!」」

何とか二人はソレから逃げるも、正体不明のモノに警戒する

すると、その中から、黒髪紅眼の少年が出てきた

「こんにちは 中島敦さん 芥川龍之介さん」

マスクを付けているため、顔の半分は見えないものの、その声はとても冷たいもので、

「貴様、何者だ」

あのポートマフィアの芥川でさえ、多少の恐怖を覚えた

「あぁ、僕ですか…………話すのめんどくさいなぁ

えーっと……、僕はクロ

貴方達を殺す男です」

そう言って目を細め、“クロ”と名乗った男は、不気味な雰囲気を醸し出しながらまた一歩ずつ近づいてくる

そんな彼に警戒した中島は、芥川と同様に異能力を展開した


_______否、しようとした

「ぐぁッ!!」

中島の声に、芥川は驚きながらも敵との距離をとる

芥川がチラリとそちらを見ると、中島が、先程の“ナニカ”に吹っ飛ばされているのが見えた

「………僕、面倒事は嫌いなんです

だから、手早に済ませましょうか」


『黒影の街』

『羅生門』



芥川は、クロと同時、否、それより早く異能力を展開するも、矢張り闇と闇同士だからなのだろうか

簡単に決着はつかない

むしろ、芥川が押されているようにも見える



だが、彼は忘れていた


中島敦が居ることを


「僕も……、戦えるッ!!!」




『月下獣』

No.56*龍神邪炎→←No.54*チョコレート



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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月19日 14時

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