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No.53*チョコレート ページ23

「おい、手前ももう決まったんだろ?ハッキリ言ってやれよ」

中原さんの言葉にコクリと頷きサキを見た

「私は、もう戻らない。戻らずに貴方達を救う方法を考える」


私が戻ると行った時の皆の顔が脳裏に浮かんだ

それと同時に楽しい思い出も思い出した

鏡花ちゃんと食べたクレープ

晶ちゃんと行ったショッピング

ナオちゃんと潤君したお菓子作り

賢治君と一緒に収穫した野菜

お菓子をくれた乱歩さんの顔や

独歩に褒められて嬉しそうな敦や

優しくな頭撫でてくれた治


私は探偵社の一員なんだ

「探偵社は人を救う場所だよ、自己犠牲する場所じゃないから」

私の答えを否定するように笑い出したサキ

「ルアがそんなに馬鹿だとは思っていなかったよ。君たちは用済みだ」

突然海の水が此方に向かって津波のように押し寄せてきた

「危ねェ」

目を瞑るのと同時に私の前にやってきた中原さん

目を開くと私達は濡れておらず、周りだけが濡れていた

「あぁ、重力操作か。いつまで耐えれるかな」

サキは中原さんに海の水を放ち続ける

「おい、小鳥遊。彼奴の手を凍らせ」

中原さんに静かに命令して頂き

静かにサキの側に行く

『雪姫』


サキの手に雪がまとわりついた

「ルア、こんなんすぐ溶けるに決まっているだろう?」

中原さんに向けていた水を自分の手に向けた

すると、溶けてゆく雪

「そんなんで私が負けると思ったのかい?」

満面の笑みを横目に中原さんを見ると口パクで

「相手してろ」

って言われてる気がした

「かかってきたまえ」


やはり、いつかこういう日が来てしまうんだな

あの日から分かってた筈なのに悲しくなる

でも、この気持ちはフッ切らなきゃね?


『舞雪』

『豪海』



私の雪は宙を舞い、その雪を消す様に海の水が豪雨となり雪を打ち消してゆく

辺りは白くなってゆく

時節、水の弾が飛んでくるのを雪で盾を作り乍防いでゆく

舞う雪が消されていくたび、私の存在が否定されていく気がして胸が痛む

「ふふっ。私に消されていくルア」

消されてるのが嫌で

ルアって呼ばれるのが嫌で

舞う雪の量を強める

それに対抗して水の量が増えると思っていた

だが、水は減っていき雪が少しずつ積もっていく

サキの方に歩いて行くと中原さんがサキに異能を掛けていた

「中原さん、潰さないでね?」

「潰すわけねェだろ」

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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月19日 14時

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