だからなに？ ページ32
翌日、朝一番で瞳子に送ったメッセージ
"今夜、瞳子の部屋にお邪魔するわ"
部長会議が終わった今も返信はない
既読はされているのに…
押し掛ける形になってしまうけど、それも致し方ないと思い、会社を出たらすぐ携帯が震えた
瞳子からに間違いないと急いで画面を確認するとユノくんからのLINE
"仕事が終わったら上に来てください"
このメッセージだけではっきりした
クロだったのね……
話があるとか、聞いてほしい事があるとか
そんな類いの言葉がなくても分かってしまう
当然、瞳子の部屋へ行くのは止め、自宅へと急いだ
途中で瞳子へアパートへは行かないことを連絡しようと思ったけど、それさえ止めた
そんな事をする必要はない、私がこのままユノくんと話をする事を瞳子は知ってるはず
自宅マンションに着き、乗り込んだエレベーターは自分の部屋の階を通り越して最上階へ
「……お疲れ様」
インターホンを押すと、すぐにドアから顔を出したユノくん
「お疲れ様じゃないわよ…何やってるの？」
「上がって」
通されたリビング
出されたコーヒー
それさえも緊張した空気を纏ってる
「チャンミンは？ウチに？」
「うん…Aさんを呼び出した事は言ってないんだ」
「そう…」
チャンミンに内緒で私を呼び出したなんて
もはや"そうだ"と言ってるようなもの
「ごめん」
唐突にその言葉を投げかけられもね…
「……何が？」
「色々…」
色々？
だとしたらそれは私に言う事じゃない
「それは千尋ちゃんに言うべき事よね？」
「…昨日、電話…シカトしたから」
「ユノくんの言いたい事は分かったわ。でも」
「昨日！！」
私の言葉を遮ったユノくん
「初めて瞳子さんと…寝た」
何の報告？
馬鹿なの？
「あのね…昨日が初めてだからなんなの？
もっと前から二人で会ってたんでしょ？
もっと前からキミは千尋ちゃんから瞳子に気持ちが移ってたんでしょ？
だったら昨日が初めてって事には何の意味もないわ」
そんなもの
何かの免罪符にでもなるの？
気持ちが移っていた時点でアウトよ
「ごめん…」
「だから私に謝られても」
「うん…でもごめん」
「はぁぁぁぁぁぁ…」
すっかり覇気のないユノくんを前に溜め息
昨日の…ううん、ユノくんが心変わりしてからの千尋ちゃんの気持ちを考えると、罵倒せずにはいられないと思ってたのに
ユノくんはユノくんで悩んでいたのよね…
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りんご(プロフ) - 涙がとまりませーーん(TT)(TT)ちひろちゃんをどうかどうか幸せにしてあげてください！！で、ユノのことなんかすーーっかり忘れさせてあげてーー泣。 (2019年11月11日 18時) (
レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - momoさん» ユノと瞳子さんは簡単には上手くいかないでしょうね…いつまで続くか高みの見物ですわ(｀∀´) (2019年11月9日 15時) (レス) id: b9f58593a7 (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - 沙羅さん» ちぃ坊にはこの先、良い事しか待ってない！あの二人は分からんけど…( ￣▽￣) (2019年11月9日 15時) (レス) id: b9f58593a7 (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - norikoo0310さん» ユノたちがあっという間に冷めてしまったら"なんだコノヤロー！(怒)"ですよねσ(^_^;)かといって幸せになっても欲しくないしなぁ… (2019年11月9日 14時) (レス) id: b9f58593a7 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 相手の気持ち、本心を目の当たりに聴くのって辛いですね。あれだと楽しかった思い出も否定されたようで辛いです。 (2019年11月5日 11時) (レス) id: 391557b17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純蓮
| 作成日時：2019年10月6日 22時
