8 Ki ページ8
「……っちょ、北山??…//」
「これだったらバレないし、さっきのお返し…//」
ポケットの中で繋いだ藤ヶ谷の手の温度はとても冷たくて、繋いだ俺の手の温度がどんどん伝染していくのを肌と肌で感じる。
「…北山こんな事されると俺また…期待しちゃうよ」
「……え?」
小さく呟いたその言葉は俺にはしっかり届いていたが、わざと聞こえないふりをする。この空気感に油断すると流されそうになる。
今この時だけなんだ、俺たちの関係はこれからも変わることはない。いや、変わっちゃいけない。
「……ねぇ、北山?あの日もこうやって2人でポッケに手突っ込んで帰ったの覚えてる??」
こんな時にも、考えてる事が同じでさすが長年隣にいただけあるなと内心苦笑いをする
「…あぁ、忘れるわけないだろ」
「よかった、あの日は今日と逆で俺が北山のポケットの中に手入れたんだよな」
「ほんといきなり手掴まれて突っ込んできたからビビった」
「いやいや、それを言うなら今日の北山もね(笑)」
「これで、ちゃらだろ?(笑)」
「まぁ、そうだね(笑)⋯ほんとあの日は幸せだったな…」
独り言のように吐き出した藤ヶ谷の言葉を左から右へ聞き流しながら、俺も幸せだったあの頃を思い出し、また涙が溢れそうになるのを堪えるのに必死で、藤ヶ谷の家に着くまで自分が何を話していたのか全く上の空だった
196人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちび(プロフ) - →でリアルでは絶対宮くんが間に入っててくれて、そうですよね、続きお待ちしておりますね、めっちゃ楽しかったです。❤️💗最高でした⚪︎ (3月4日 22時) (レス) id: a8be7ea1e9 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 藤北の話探して来ました、私も藤北好きで離れたのが辛くて、勿論、応援はしてます、でもさみしくて、このXの交流から宮北薮の良かったですよね、からのガヤさん来てくれてめっちゃ嬉しかったですわ🥰ポケット盗むの大正解ですね、私もヒロインめっちゃ好きです→ (3月4日 22時) (レス) id: a8be7ea1e9 (このIDを非表示/違反報告)
やや子(プロフ) - 離れた藤北を思うファンは沢山いると思います!藤北を想う方々のために書いてくださり本当にありがとうございます。いよいよ二人が出会うんですね!私的にはもどかしいくらいの藤北に会いたいです〜ww藤ヶ谷くんの『北山』呼び、最高です!これからも楽しみにしてます! (2月11日 17時) (レス) @page4 id: 21deb2a54a (このIDを非表示/違反報告)
茶とら(プロフ) - カピラキさん» カピラキ様初めまして!コメントありがとうございます(泣)同じく今、実際目で見る事が難しくなった分、作品の中だけでも、藤北を残していきたいと思いこの度書かせて頂きました。私の中でも2人はずっと最強シンメです!このお話で少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 (2月10日 23時) (レス) id: 4d71bab281 (このIDを非表示/違反報告)
茶とら(プロフ) - やや子さん» やや子様初めまして〜!コメントありがとうございます(泣)私も今の藤北の物語をどうしても見たくて、この度拙い文章ですが書かせて頂きました。藤北は何年経とうが永久不滅だと私も思っています!!少しでもこのお話で楽しんで頂けたら幸いです! (2月10日 22時) (レス) id: 4d71bab281 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茶とら | 作成日時:2024年2月8日 22時