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とうとう幻聴まで聞こえてきた。これは末期だなと自分で苦笑いをしていると、今度はさっきよりもハッキリとした声で俺を呼ぶ声が聞こえてきて、勢いよく声のする方に顔を向けた
「…きたやま!!」
「…えっ?ふじ、がや??」
そこにはついこの間までずっと隣にいたシンメの姿。その低音で甘い声と綺麗すぎる彫刻みたいな顔立ち、間違えない藤ヶ谷が今目の前にいる。
「…ん…グスッ、、」
「…えっ?北山泣いてる??⋯どうした?!」
「⋯ふぇ?」
急に鼻の奥がツンとしてきたな〜と思ってたら、慌てて近づいてきた藤ヶ谷の焦った声を聞いて、あぁ俺泣いてたんだと急いで後ろを向き袖で目を擦る
「…大丈夫、寒くて鼻水出ただけだから、、」
「⋯そっか、、、会うの久しぶりだね」
「⋯おう、8月以来だな…元気にやってるか?」
「うん。みんな元気に頑張ってるよ」
メンバーを思い浮かべているのか、穏やかな笑顔で答えた藤ヶ谷の姿を見て、あぁこいつが居るなら絶対大丈夫だなと改めて心が安らいだ
「北山も元気??…前よりちょっと痩せた?」
「おう、全然元気!最近ダンスしすぎて痩せたんかな?」
「え〜?今までも踊ってたじゃん(笑)」
「まぁな(笑)…てか、それよりも何で藤ヶ谷こんな所に居るの?」
時刻は夜12時を回っていた。こんな遅い時間に、わざわざ繁華街まで来て散歩するか?それとも俺たちと同じで飲み会帰りとか??
「…う〜ん、ちょっとこっちに用があってたまたま通りかかっただけだよ」
「ふ〜ん、、そうなんだ」
なんか隠しているような言い方が気になるが、深堀しても変だし適当に相槌を打つ
「あっそうそう、さっきミヤと薮にあったよ」
「えっ?!アイツらどこ向かった?」
「多分駅の方面向かったと思うけど…え、てかもう飲み会終わってたんじゃないの?」
「…ハァ、、やっぱ俺置いてかれたわ(苦笑)」
今までの経緯を藤ヶ谷に話すと、マジか〜っと言いながら同じく苦笑いをしていた。
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ちび(プロフ) - →でリアルでは絶対宮くんが間に入っててくれて、そうですよね、続きお待ちしておりますね、めっちゃ楽しかったです。❤️💗最高でした⚪︎ (3月4日 22時) (レス) id: a8be7ea1e9 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 藤北の話探して来ました、私も藤北好きで離れたのが辛くて、勿論、応援はしてます、でもさみしくて、このXの交流から宮北薮の良かったですよね、からのガヤさん来てくれてめっちゃ嬉しかったですわ🥰ポケット盗むの大正解ですね、私もヒロインめっちゃ好きです→ (3月4日 22時) (レス) id: a8be7ea1e9 (このIDを非表示/違反報告)
やや子(プロフ) - 離れた藤北を思うファンは沢山いると思います!藤北を想う方々のために書いてくださり本当にありがとうございます。いよいよ二人が出会うんですね!私的にはもどかしいくらいの藤北に会いたいです〜ww藤ヶ谷くんの『北山』呼び、最高です!これからも楽しみにしてます! (2月11日 17時) (レス) @page4 id: 21deb2a54a (このIDを非表示/違反報告)
茶とら(プロフ) - カピラキさん» カピラキ様初めまして!コメントありがとうございます(泣)同じく今、実際目で見る事が難しくなった分、作品の中だけでも、藤北を残していきたいと思いこの度書かせて頂きました。私の中でも2人はずっと最強シンメです!このお話で少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 (2月10日 23時) (レス) id: 4d71bab281 (このIDを非表示/違反報告)
茶とら(プロフ) - やや子さん» やや子様初めまして〜!コメントありがとうございます(泣)私も今の藤北の物語をどうしても見たくて、この度拙い文章ですが書かせて頂きました。藤北は何年経とうが永久不滅だと私も思っています!!少しでもこのお話で楽しんで頂けたら幸いです! (2月10日 22時) (レス) id: 4d71bab281 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶とら | 作成日時:2024年2月8日 22時