落花流水【QuizKnock】

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*山本祥彰



「A……ちゃん、



僕、そんなに頼りなかったかな」





違う、違う。

そんなんじゃない、私のせいだから

そんな顔しないで、祥彰くん

手首からぼたぼた垂れる血も

すごく痛いガラクタな心も

全部全部、私が悪いんだからさ



「ちが、う

祥彰くんは、悪くないんだよ

全部、私が悪かったんだよ」

「…なんで……



違うよ！！

僕を頼ってよ、甘えてよ。

そんなになるまでっ…

僕、気付いてあげられなかった！！」



初めて祥彰くんが声を荒らげた

心配してくれてる、という事実に涙がもう床に零れ落ちていて



「言えなくて、ごめん…っ

苦しかった…！！」

「うん……っ

とりあえず、手当てしよっか」





祥彰くんは手馴れた手付きで対処していく

そんな姿も格好良いなぁ、と冷静になれてしまう

「これからはもっと頼ってよ

罰として今日一日離さないからね！！」



ぎゅっと抱きしめてくれる祥彰くん

あぁ、今までの自分がバカみたい

それほど、心は晴れ晴れしていた。

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