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・ ページ8
*須貝駿貴
「ちょっと。
…それより手当てが先か」
まさかあの須貝さんが見てるなんて
近くにある救急箱を取る須貝さん
隠れてリスカをしていた所、運悪く見つかってしまったらしい
「…なんでこんなことしたの
俺も、気付いてられなくてごめんな」
優しい目付きで、腕を治療してくれる
何故かこの人の前だと酷く安心してしまうのだ
だからなのか、私の緩んだ涙線、目からはぽたぽたと涙が溢れ出していた
「ぐすっ…うぅ…
すが、いさんにっ、
皆に、め、いわくかけたくなくてっ」
「そっか。
ごめん、辛かったよな……
今は泣け、俺が慰めてやるから」
須貝さんの肩に顔が埋まる
抱きしめてくれて、ゆっくり背中をさすってくれた
だからお兄ちゃんって言われるんだ
「っ……たすけてくださ、い」
「…ぶつけていいからさ
何があったのか、無理しなくていいから
俺に、教えてくれる?」
優しすぎる声には、逆らえなかった
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