落花流水【QuizKnock】

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*川上拓朗



「……何してんの？」





彼に手首をがしっと掴まれる。

隠れてリスカをしてたら、見つかった

最近何もかもが辛くて

「なぁ、なんでこんなことしたん



っ…気付いてやれんくて、ごめん」



「っ！

ちが、拓朗さんは、悪くない…っ

私、苦しくて、、っ…

拓朗さ、んっ…辛いよっ…」



彼の言葉で頭がぐるぐる回る

手首からは血がぼたぼたと垂れている

はぁ、ほんとにダメだな、迷惑かけちゃうなんて



「迷惑かけたと思ってる？



俺は、そんなこと思ってないから」



「っ…ごめんなさ」
「謝らなくていい

だから、今だけは、俺に甘えて」





血がべっとり付いた手首を洗って

ちょっと染みていたかったけど

それも全部自業自得だと思って

きちんと消毒して、包帯巻いてくれて



「はい。

これからは、俺も頼って

あと…今じゃなくていいから

何があったか、教えてくれへん？」



彼の優しい瞳が私を捉える



「わか、りました



有難うございますっ…」



ぽつぽつ、私は話すことにした。



だってこんなに、彼は優しいんだから。

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