落花流水【QuizKnock】

弱点実験＿sgi ページ13

「あのっ、須貝さん」



「ん、なあに？」



今日は久しぶりの彼との休日なのだ



試せるものは試しておこう、と思って



「あのー、



壁ドンしてみてください！」



「…………ん？」



そりゃポカンって顔にもなるわ。



恋人から急に壁ドンしてって……



「ん、わかった」
「お兄ちゃん！！！」



お兄ちゃん属性はそんなこと無かった



ベランダの壁際に寄せられて



「っ…お願い、します」



トンッ



「俺、Aの事愛してる」



「っひゃ……っちょ、す、がいさん

それは言わなくていいです…！」



「え、そう？



てっきりそういう事かと」



耳元で囁かれるから、思わず声が出てしまった



「じゃあお返し



俺に実験させたってことは

俺もAを実験するわ」



「っ！！

絶対ろくなことになりませんっ」



だって、私の弱点知ってるでしょ…



と思ったが最後、須貝さんの顔は耳の手前…





かぷっ



「ひぁっ！？



ちょ、須貝さんっ」



「んー？



ふ〜〜っ」



「ふぁっっ」



耳に息を吹きかけられる



何だか、くすぐったくて変な気持ちになってしまう



「Aはここがいいの？」



「ゃ、めっ、すが、いさんっ



も、わた、しむりっ」



「ふふ、俺に実験参加させるとこうなること、よーく刻んどいてね」



そう言って笑う須貝さんは、大人の男性って感じがして



大人の色気には勝てなくて



「須貝さんっ、反則です！！」

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