misbehave Ⅱ (ページ2)

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｢ねぇ、岸。今度さ水族館行かない？｣

｢えっ！？行くっす！！行きましょ！！デート…。よっしゃぁぁぁあああああ！！！！！｣

｢え。ふつーにうるさ。なに？猿なの？｣

｢おい！！彼氏を猿呼ばわりすんなよｯ！！｣

｢マジで血の迷いだったかも。｣

｢え、そーゆう事言っちゃう？今日もツンツンしてますね～笑｣

｢あぁー、面倒くさい。やっぱ無しね。笑｣

｢うぇっ！！！それは嫌！！！どうしたらいい！ねぇ！！一緒に行こ！！ねぇ！！！｣

｢わかったわかった笑大人しくして笑｣

岸はめちゃくちゃ喜んでる
ガッツポーズしたりぴょんぴょんしたり、私が静かにしててって言ったからか素直に声を出さずにやってるところが、何だか岸らしくって可愛らしくて愛おしく感じる。

｢岸。あんたと居ると暇しないから好きだわ笑｣

｢……！？えっ！？｣

歩く私の少し前でぴょんぴょんしていた岸がピタリと動きを止めて目をまん丸にして口をこれでもかってくらいおっ広げてる。

その表情が可笑しくって可愛くって柄にも無く涙を流すほど笑った。

｢ちょちょちょｯ！！！笑い過ぎだろ！！つーか！待てよｯ！！！A！！！｣

｢あははは笑やだねー笑｣

岸と居ると嫌な事も不安な気持ちも全部忘れて馬鹿になれる。
岸には何か不思議な力でもあるんじゃないかってそう思う。

美玲が入院いている間、岸との時間が減って正直つまらなかったし、モヤモヤした気分になる日が増えていた。

だから、珍しく私から岸を誘った。
安心したかった。
岸がちゃんと私の事見てくれているって。

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岸は私のだって。