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episode77 ページ33

涼介side




黒「さあ、お楽しみはここからだ。」




そう言うと黒澤は鉄パイプを手に持ち始めた。




ブンッ



涼「ぐおっ…!!」




先ほどまでとはまた違う痛みが俺を襲う。





『くそっ…この縄さえほどければ、反撃できるのに…!』





痛みを少しでも軽減するために、思考を別の場所へと誘導する。




両手を動かしてみるも、固く結ばれた縄は、そう簡単にはほどけない。




おまけに黒澤にバレないようにしなくてはいけないため、余計に難しい。




とにかく、バレないように…慎重に…






黒「あれぇ?

もしかして、縄ほどこうとしてる?」



涼「…!!」



黒「ハハッ!

その顔!図星なんだ?」



涼「…っ!」





俺としたことが…



いつものポーカーフェイスは何のためにやってたんだよっ!



こういう時に使えないで…全然意味ねぇじゃんか…






段々と自分自身にも腹が立ってくる。





黒「ふふっ!笑

まあ、そう怒るなって。


今、その手使えないようにしてやるから。(ニヤ」



涼「くっ…!」




再び鉄パイプを振り上げる黒澤。


その手元は完全に俺の両手を狙っている。





これは、ほんとに参ったな…




俺の体には、俊敏に動く力なんか残ってなくて、ただ落ちてくる鉄パイプを眺めることしか出来ない。





ドンッ…ゴキッ…ボキッ…




涼「っああああああああ!!」




静寂の中、骨の折れる音と俺の叫び声だけが、鳴り響いた…

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くーる(プロフ) - りんさん» お返事遅くなりましたm(._.)m 何回も読んでくださったんですね!ありがとうございます(^^) なかなか不良系の話は少ないですけど、同志に出会えて光栄です☆ (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - あこさん» お返事遅くなりましたm(._.)m楽しんでもらえたようで嬉しいです!…っと、お気づきになりましたか?笑 探偵学園Qのあのシーンめっちゃ好きなんですよ…ずーっとクールだった流くんのあのさわやかな笑顔…いいですよね!笑 (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - この作品めっちゃ好きです。何回読んでも面白いです! (2018年2月14日 22時) (レス) id: df7b157299 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - この作品、私の大好きな感じだったので超最高でした!!あと、最後のシーンって探偵学園Qに出てくる天草流のベッドの上のシーンに似ていませんか!? (2018年1月16日 19時) (レス) id: 886c07b65c (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!そんなに褒めて頂けると嬉しいです♪ 個人的にもこのお話は結構気に入ってるので、余裕があれば続編を書いてみたいのですが…あいにく今は、現在書いてる小説と新作の構想で手一杯でして…すいません(>_<)もう少し余裕ができたら考えてみます! (2016年8月8日 16時) (レス) id: 8c67a8e15d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くーる | 作成日時:2014年12月2日 22時

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