検索窓
今日:28 hit、昨日:3 hit、合計:190,192 hit

episode66 ページ22

雄也side



涼「ごめ…ん…」



すごい勢いで怒り出したと思ったら、涙を流し始める有岡くん。



山田もどうしたらいいかわからないのか、困惑した顔のまま小さな声で謝った。




大「謝ればいいって問題じゃないだろ…?」




いつもなら、


「分かってくれればそれでいい。」


って言うタイプなのに。




なんか、今の有岡くんは焦っている感じがした。




宏「まあでも、今回は偏頭痛起きてないし、いいんじゃないか?」




すかさず薮くんが、冷静に間に入る。




大「…心配するのは偏頭痛だけでいいのか?

他にもいろいろあるだろ?

山田はうちのリーダーなんだぞ?」



涼「…まさか!

大ちゃん、黒澤に…」



大「会ったよ。ついさっき。」




そう話す大ちゃんの瞳は、怒りと不安でいっぱいだった。




大「山田が勝手に行動して、もし黒澤に捕まりでもしたらどうするんだ?

黒澤のターゲットはお前だけなんだぞ?



偏頭痛だって持ってるんだから、もっと気をつけて行動しろよ。


…もっと自覚持てよっ!!」




珍しく声を荒げた大ちゃん。




涼「…っ!」



大「心配なんだよ。


山田は大切な存在だから。


…失いたくないから。」




再び目に涙を浮かべる大ちゃん。




大「頼むから…今回みたいな勝手な行動はやめてくれ…!」




ギュッ…




泣いてる有岡くんを優しく抱きしめた山田。




涼「ごめんね…大ちゃん。

心配かけて、ごめん。


もう、絶対やらないから。

約束するから。



だから…泣かないで?」




大「っやまだぁ!!」




山田の胸の中でわんわん泣く有岡くん。



それだけで、有岡くんがどれだけ山田を心配してたかが伝わってくる。






お互いがお互いを必要としている。



きっと、この二人ってそういう羨ましい関係なんだろうな。

episode67→←episode65



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (231 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
352人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

くーる(プロフ) - りんさん» お返事遅くなりましたm(._.)m 何回も読んでくださったんですね!ありがとうございます(^^) なかなか不良系の話は少ないですけど、同志に出会えて光栄です☆ (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - あこさん» お返事遅くなりましたm(._.)m楽しんでもらえたようで嬉しいです!…っと、お気づきになりましたか?笑 探偵学園Qのあのシーンめっちゃ好きなんですよ…ずーっとクールだった流くんのあのさわやかな笑顔…いいですよね!笑 (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - この作品めっちゃ好きです。何回読んでも面白いです! (2018年2月14日 22時) (レス) id: df7b157299 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - この作品、私の大好きな感じだったので超最高でした!!あと、最後のシーンって探偵学園Qに出てくる天草流のベッドの上のシーンに似ていませんか!? (2018年1月16日 19時) (レス) id: 886c07b65c (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!そんなに褒めて頂けると嬉しいです♪ 個人的にもこのお話は結構気に入ってるので、余裕があれば続編を書いてみたいのですが…あいにく今は、現在書いてる小説と新作の構想で手一杯でして…すいません(>_<)もう少し余裕ができたら考えてみます! (2016年8月8日 16時) (レス) id: 8c67a8e15d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くーる | 作成日時:2014年12月2日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。