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episode48 ページ3

慧side



体力が限界に近づき、しゃがみ込む俺。



そしてゆっくりと近づいてくる山田。





…また、無理やり起こされるのかな…?



そんな気がして、若干身構える。





やがて、山田の手が伸びてくる。



俺は、襟元を掴まれて立たされるのが怖くて、ギュッと目をつぶった。




涼「…立てるか?」




予想外の優しい声に、恐る恐る目を開ければ、山田は手を差し出していた。




涼「さっきは、ごめんな。」




申し訳なさそうに話す山田は、いつもの優しい山田だった。



その様子を見たら、安心しちゃって。



身体中の力が抜けて、力が入らない。




慧「あー…疲れて立てないわ。笑」




冗談っぽくそう言えば、山田はいたずらっぽい笑みを浮かべて。




涼「そうか?

じゃあ置いてくな?」




な〜んて言ってくる。




慧「いや、連れてけよ!笑」




そう突っ込めば、ふふっと笑う山田。




涼「いつもの伊野ちゃんだ。笑」



慧「へへっ!笑

山田も、いつもの山田だぞ?」



涼「そうだな。笑」




珍しくニコニコしてる山田。



こんなに感情を表に出してる山田は、初めてだ。




涼「さっ、場所を移動しよう。」





そう言うと、俺をお姫様抱っこしてくる山田。





慧「え?ちょ…恥ずかしいって//」



涼「だって、動けないんだろ?」



慧「そう…だけど…」



涼「ちょっとだけだから、我慢して?」




山田はそのまま、アジトのソファーへと運んでくれた。

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くーる(プロフ) - りんさん» お返事遅くなりましたm(._.)m 何回も読んでくださったんですね!ありがとうございます(^^) なかなか不良系の話は少ないですけど、同志に出会えて光栄です☆ (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - あこさん» お返事遅くなりましたm(._.)m楽しんでもらえたようで嬉しいです!…っと、お気づきになりましたか?笑 探偵学園Qのあのシーンめっちゃ好きなんですよ…ずーっとクールだった流くんのあのさわやかな笑顔…いいですよね!笑 (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - この作品めっちゃ好きです。何回読んでも面白いです! (2018年2月14日 22時) (レス) id: df7b157299 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - この作品、私の大好きな感じだったので超最高でした!!あと、最後のシーンって探偵学園Qに出てくる天草流のベッドの上のシーンに似ていませんか!? (2018年1月16日 19時) (レス) id: 886c07b65c (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!そんなに褒めて頂けると嬉しいです♪ 個人的にもこのお話は結構気に入ってるので、余裕があれば続編を書いてみたいのですが…あいにく今は、現在書いてる小説と新作の構想で手一杯でして…すいません(>_<)もう少し余裕ができたら考えてみます! (2016年8月8日 16時) (レス) id: 8c67a8e15d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くーる | 作成日時:2014年12月2日 22時

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