BE ALIVE 〜強く、生きる〜 その弐

episode56 ページ11

光side



光「なにっ？山田がいなくなった！？」



今は敵と戦闘中…だけど、圭人と知念に任せて俺は薮と連絡をとっている。



宏「あぁ。

止めたんだけど、走っていなくなった。」



光「行き先は？分かってるのか？」



宏「いや、分かんない。


おまけに携帯に電話しても繋がらないんだ。

電源を切ってるみたい。」



光「…お前、何やってんだ？


なんで薮がいて、山田を見失ってんだよっ！！

山田にもしものことがあったらどうするんだ！？」



宏「…！…ごめん。」




山田のことが心配で、ついカッとなった俺は薮に八つ当たりしてしまった。




光「…俺の方こそ、ごめん。言い過ぎた。」



宏「いや、確かにこれは俺の責任だから。」



光「そんなことないって！

…とにかく、山田を見つける事を考えよう。」




…携帯の電源を切ってるなら、GPS機能は使えないし。



かといって、この街もそれなりに大きい。



むやみやたらに探しても、時間のロスだ。



恐らく山田の向かってる先は、西のリーダーのところ。



何もなければいいけど、もし偏頭痛が起きたら…



そう考えると、不安になる。






…待てよ？



光「…そうだっ！！」



宏「え？」



光「山田のネックレス！」



宏「…？」



光「山田のネックレスに、発信機をつけたんだ！


ある程度山田に近づくことが出来れば、それから受信できるデータで場所を特定できる！！」

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