my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ47)

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『まさかドラコも古代ルーン文字を取っているなんて。良かったわ』

私は移動しながら隣で一緒に歩くドラコに言う。私の周りに古代ルーン文字を取っている人が少なかったのだ。
ドラコは他に興味がなかった、と言ったのでわたしは考えた。

『占い学は？』

面白そうな教科として人気だった。私は取らなかったけど…。するとドラコは少し考えるそぶりを見せて取るわけない、と言った。

「小さい頃、父上に連れて占いをしてもらった。それで僕の占いが余りにも酷くて嫌いになったのさ」

『…例えば、どんなの？』

聞くのは流石に少し失礼かと思い訂正しようとするとその前にドラコが口を開いた。

「''愛する人を連れて不幸になる''」

全くどんな占い師だ、と呆れ顔で言う彼に思わず口をつぐんだ。私は占いを信じないけど、不幸になるなんてどれほどのものかと考えてしまった。

『可哀想、きっとデタラメよ』

「元から信じてなんかいない」

そうやって2人で笑っていると、肌寒い風が私たちの間を通った。

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あれから数日たった日の朝。

「A、大変よ。」

大きな窓を指さしてそう呟いたスーザン。クィディッチのユニフォームを着た私がそちらを見ると、雨風吹き荒らす空があった。

箒を持って廊下を走っていると、すれ違いざまに誰かに声をかけられ足を止める。

「こんな天気で大丈夫なのか？箒が燃えるぞ」

声の正体はドラコで、私を気遣ってくれたのかそんなことを言ってくれた。
正直いうと雷に打たれたくは無いしびしゃびしゃに濡れたくもないがしょうがない。とりあえず勝つ為の努力はしようと決めたのだ。

『大丈夫よ、少しぐらい燃えても暖かいだけ』

そう言うと気を付けろ、と言って私の肩にぽんぽんと手を置いてどこかへ行ってしまった。ドラコなりに心配してくれたと思うと少し嬉しかった。

会場に響き渡る雷は、みんなの応援よりも大きかった。私は得点を入れるために何とかチームメイトとクアッフルを繋げていた。

セドリックとハリーはスニッチを見つけたようでさらに応援が大きくなる。

すると、突然クアッフルを奪い合っていた相手チームの女子が雷に打たれたのか叫び声が大きく聞こえた。私が大変だと思いそちらに視線を向けた瞬間、顔にクアッフルが強く当たった。

雨のせいで視界が曇っていて避けられなかったみたい。体制が大きく崩れて私は吹き飛ばされてしまう。

するとグリフィンドールの応援席からハーマイオニーがA!!と叫ぶ声が聞こえた。

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