my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ45)

今日:61 hit、昨日:31 hit、合計:287,439 hit

，ページ45

その状況を見て絶句するも、直ぐに謝った。ドラコが風邪をひいてしまわないように替えの服と新しいシーツを持ってくる。

『シーツは私が替えるけど…服は自分で替えられる？』

「この状況を見てもそう言うか？」

びしゃびしゃになった布団を持ちながら私が言うとドラコはほら、と言わんばかりに自身の右手を差し出してそういった。

私は困惑してしばらくその場に立ったままになってしまった。…いくらドラコとはいえ、少しは意識してしまう。
対してドラコは緊張してるのか？と笑いながら煽ってくる。

『…してない、やるわ』

ついムキになってそう言ってしまった。しょうがなく片足をベットにかけ、身を乗り出して律儀にとまっている第一ボタンに手をかけた。

やっとのことでボタンを外し終え、前が開いたので痛めないように腕をゆっくり袖から出していると突然足音とともにカーテンが開いた。

「あっ」

カーテンを開けてそう呟いたのはどうやら下級生のようで、私達を見るなり顔をぼっと赤くして出ていってしまった。

『…私何かした？』

濡れた服をたたみながら思わず呟くと、こちらに背を向けたままドラコは鼻で笑った。

「カーテンを開けた先に上裸のヤツと服を脱がしてるヤツが居たらどうする」

『逃げる』

ドラコは私の言葉を聞くなりほらな、と言った。
しばらくしてシーツも服も替え終わり、軽く話をした所でそろそろ帰らないとと思い席を立つ。

「看病するんじゃないのか？」

重体だぞ、と続けてわざとらしく子犬みたいな表情をして私の手を握るドラコに十分元気じゃないと言うと行くなと言わんばかりにそのまま黙った。

『…分かった、あと少しだけね』

しょうがなく私はまた椅子に座った。

，

次の日、友達を連れて大広間で座っているとハーマイオニーから突然手を引かれてグリフィンドールのテーブルに座らされた。

「貴方すごい噂になってるわよ」

『どういうこと？』

突然声を小さくして私に囁くハーマイオニーにそう聞いた。

「マルフォイと貴方が親密な関係だって」

彼女がこの間の手紙で私とドラコの関係についてしつこく聞いてきたけど、私達の間には何も無い事をしっかりと彼女に伝えたので私に報告してくれたのだろう。

『もしかして…昨日の事が原因かも』

''カーテンを開けた先に上裸のヤツと服を脱がしてるヤツが居たらどうする''

わたしはあの時の下級生に勘違いされたという事を今更知った。

「こんなこと言うのもなんだけど…貴方達人気がないって訳じゃないんだから気を付けた方がいいわ」

，