my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ20)

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大広間に戻り、元いた席に着くとパーバティとラベンダーがどうだった？と私に聞いた。

『トイレにいたわ、でも気分が優れないみたい』

私達は食事が始まった頃には戻ることを信じた。

食事が始まると、周りはとても賑やかになる。私も目の前に出された食事をみて目を輝かせるがいつものようにがっつり手をつけることは出来なかった。

「私、授業が終わったあと廊下でウィーズリーとポッターとすれ違ったわ。グレンジャーのことを話してた」

私の隣にいたスーザンが食べながらそういった。
それを聞いた周りの子達も、きっと3人の中でいざこざがあったんだよ、と言う。

『すぐ良くなるといいのだけれど』

そうやって呑気に話していると突然バタバタと入口からクィレル先生が駆け込んで来ると、恐怖に脅えたような顔をした。

「トロールが、…地下室に…お知らせしなくてはと思って」

そこまで言い切るとクィレル先生はばったりと倒れた。

その瞬間、いままでわいわいと賑やかだった大広間は一気に大混乱状態になったがダンブルドア先生の力で直ぐに静かになる。

「監督生よ。…すぐさま自分の寮の生徒を引率して帰るように」

その指示が出されると、各寮の監督生が大きな声を上げて
引率し始める。

ハッフルパフは監督生のおかげか中でも移動が早く、群衆に押し流されながら階段を上るが私はそれでもハリーとロンを探した。

しばらくして階段下にいるのをみつけ、大きな声で声をかける。

『ハーマイオニーがトロールの事をしらないの！』

ただえさえざわざわと混みあっている中で話すので、ある程度の声量がないと聞こえないだろう。

ハリーとロンは私の声に気付いたのか、はっとした表情になった。
ロンは一瞬血迷ったような顔をしたが、足元を見て気まずそうにした。

「Aも一緒に来て！僕達だけじゃあトロールに潰されちゃうよ！」

ハリーは人混みに揉まれながらも階段下で叫ぶ。
しかし、私はもう既に階段をかなり登っている上に人が多いので到底戻ることは出来ない。

『戻れないわ！ハーマイオニーは女子トイレにいる！』

ハリー達が女子トイレの方に向かったのを確認し、寮のみんなにおいてかれてしまった分群衆をかき分けて急いで階段を上った。

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夜。私は眠たいはずなのに眠れないでいた。
ハーマイオニーが無事だろうか、と心配だった。

そうやってベットに仰向けで寝ていると、窓がこつこつと音がした。急いで体を起こして見ると、ハーマイオニーのフクロウだ。

良かった、と安心して私は急いで窓へ向かった。

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