4Fr�� ページ23
とうとう、真琴の家に着いてしまった。私はインターホンを睨みつけながら、人差し指に力を込める。長い間そうしていたためか、人差し指はプルプルと震え、つりそうになっていた。
ええい、こんな所でグズグズしてても仕方ない！
私は、意を決してインターホンを押した。
ピンポーンという一般的な音が鳴ると、やけに軽やかな足音が近づき、ドアが開く。
「…あれ？」
その後開いたドアの先には、何故か誰もいない。目線を下にずらしていくと、こちらを見上げるつぶらな瞳と目が合った。
その瞳が見開かれ、キラキラと嬉しそうに輝いた物へと変わっていく。
「Aちゃん！？Aちゃんだよね！？」
私の手を引きながら言うこの女の子には見覚えがある。
「えっ！？Aちゃん！？」
すると、女の子の声を聞いて奥の部屋から男の子がこちらに走ってくる。
「わぁー！Aちゃんだぁー！！」
そして、その勢いのまま私に抱きついてくる。
私を見上げる瓜二つの顔は、私の記憶よりも成長していた。
「蘭、蓮……」
名前を呼ぶと、2人は一層嬉しそうな表情になる。
「こら、蘭、蓮。勝手に出たらダメでしょー」
奥からもう1人、女性が出てくる。その人は私と目が合うと、真琴とよく似た優しい笑顔を浮かべた。
「Aちゃん、久しぶりね」
「は、はい。お久しぶりです…」
私は、片手に持っている物を思い出した。
「これ…。お母さんに持っていくように言われて…」
「まぁ。わざわざありがとう」
目的を果たした私は、早々に切り上げようとすると…
「Aちゃん！あっちで一緒におままごとしようよ！」
「あぁずるい！僕もAちゃんと遊びたいのにぃ…！」
と、小さい子にしては強い力で双子に手を引っ張られた。
「ほら2人とも。Aちゃんを困らせないの」
そう言って、真琴のお母さんは2人をなだめる。そして、私がもうひとつビニール袋を持っているのを見ると、
「ハルちゃんの所にも持っていくんでしょう？」
と、私にたずねた。
「はい」
「真琴も今ハルちゃんの家にいるみたいだから。ふふっ…。そういえば、昔は3人でよく遊んでたわよね」
「ま、まぁ……。じゃあ私はこれで…」
なんとなくいたたまれなくなり、その場を後にする。
「Aちゃん！また今度おままごとしようね！」
「また遊びに来てね！絶対だよ！」
2人の見送りを受けて、今度はハルの家に向かった。
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ミノ(プロフ) - ちょこれーとさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！とっても励みになります！私も遙が好きなんです！これからも気長にお付き合いいただければと思います^^* (2021年6月19日 22時) (
レス) id: 39ed912905 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - この小説めっちゃ好きです！Free！の映画も楽しみですね。笑 ちなみに、私はハルちゃんと郁弥推しです！これからも作者様のペースで頑張ってください！応援してます(*'▽') (2021年6月19日 22時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノ | 作成日時：2021年5月17日 21時
