【忍たま】チビになったけど飴舐めるわ

サラストと髪結い【番外編？】 ページ35

(サラサラ)



私が放課後にぼーっと縁側に座っていると、

廊下を歩いてきた斎藤先輩に声をかけられた。



｢髪が乱れてるよ？…僕が結い直してあげる｣


斎藤先輩はウキウキした口ぶりでそう言うと、

私の髪の結紐を取り、手ぐしで髪を梳かし始めた。



｢律ちゃんは、髪がサラサラだね？

何かお手入れしてるの？とっても綺麗だけど……｣


髪を結いながら斎藤先輩はそう言った。



｢特に何も……父の髪質に似たんだと思います、

私の父、髪がとてもサラサラなんです。

昔のあだ名がサラストらしいので……｣


私がそう答えると、斎藤先輩は少しクスッと笑った



｢サラストか……仙蔵君と一緒だ｣


｢仙蔵？……立花先輩の事ですか？｣


私がそう聞くと、斎藤先輩はまた笑う。



｢そう、仙蔵君とっても髪がサラサラでしょ？

『学園のサラストランキング』で一位なんだって

だから、サラストって呼ばれてるの｣


斎藤先輩はそう言って、キュッと髪を結い終わった



｢はい、出来た！｣


｢あ、すいません…ありがとうございます！｣


丁度私がそう言った時、斎藤先輩がいきなり手を降り始めた。

なんだと思って外を見ると、不思議そうな目をして
近づいてくる立花先輩と目が合った。



｢二人揃って何をしている？珍しい組み合わせだな｣


｢今ね、律ちゃんの髪を結い直しててね？

それで、律ちゃんの髪がサラサラだから、仙蔵君の話が出たの

仙蔵君も髪がサラサラでしょ？｣



斎藤先輩がそう言うと、立花先輩は何故か物凄く驚いていた。


立花先輩は驚いてい少し固まっていたものの、

直ぐに冷静な顔に戻り、

私の横に座って、作法委員会の話を始めた


＿＿＿＿



｢＿＿＿どうだ？作法委員もなかなかハードだぞ？

だが、やりがいのある委員会であるのは確かだ。｣


てっきり何か助言的なことを言って貰えるのかと思っていたら、
何故か勧誘される流れになってしまった。



また七松先輩のように引きずり回されるのは嫌だ



そう思った私はすぐに逃げようと考え、

すぐに立ち上がって先輩達に挨拶をし、返事も聞かずに足を動かした。


＿＿＿＿

仙蔵 said


私は、真城が逃げて行った後、すぐにタカ丸を問い
詰めた



｢お前……どうして律をちゃん付けで呼ぶんだ？｣


｢んー……髪質でそうかな？って思って

みんなの前だと君を付けるけど｣


＿＿＿＿


｢お前、意外と忍者に向いてるかもな｣


私がそう言うと、タカ丸は不思議そうに見返してきた

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