邪魔する暴君 ページ23
(うるさい)
放課後、やることのなかった私はグラウンドの端にある
大きな木の下で涼みながら読書することにした
読書と言っても、教科書をよんで復習をするだけ
きっと部屋でやると硬っ苦しくなるだろうから、
リラックス出来る場所を選んだ
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『何読んでんだ!?』
本を読んでしばらく経ったときだった
そう声が聞こえて横を向くと、
真ん丸などんぐり目が二つ間近にあった
「……別に、教科書ですけど」
『教科書なんか見て面白いのか!?』
聞いてきたその人は、黄浅緑の忍装束を着ていた
多分、六年生の人。
この間会った時に、泣いてる私に向かって
『でっかく泣け!』とか言った人だと思う
「別に、暇だから見てるだけであって……」
私は、面倒になると思い適当に答える
すると、その人はニカッと笑って口を開いた
「それなら、私とバレーでもしよう!」
その人はそう言って私の腰をガシッと腕で掴むと、
全速力で走り出した
しかも、とてつもなく早い速度で
「ちょっ、ちょっと!!
あ、危なっ!……危ないですって!!」
私がそう叫ぶも、その人は
『細かいことは気にするな!』と笑いながら言う
何一つ細かくもないし、危ないし、
とりあえず止まってほしい
そんな私の願いも届かず、その人はスピードを緩めず
走り続ける
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金吾 said
委員会の始まる時間が少し過ぎた頃、
平先輩たちと、七松先輩を待っていたとき
遠くからドタドタと騒がしい足音が聞こえてきた
僕らは、てっきり七松先輩が急いでいるんだと思った
でも、その予想は全くもって外れ、
七松先輩が一年生の誰かを担ぎながら来るのが見えた
「な、何してんですか七松先輩!?」
平先輩がそう叫んだ瞬間、丁度、七松先輩が僕らの前で止まった
「暇そうだったから、コイツ連れてきた!!」
七松先輩はそう言って、担いでいた子を降ろす
「律!?だ、大丈夫なの!?」
僕は、驚いて律に駆け寄る
すると、律は苦笑いをして『多分、平気』と
元気なさそうに答えた
「七松先輩!!
真城は体育委員が何かも分かっていないはずです!
連れてくるのは構いませんが、せめて本人の了承を
得て下さい!!」
「んぉ?了承?そんな細かいこと気にするな!!」
「少しは気にして下さい!!」
いつもはナルシストで面倒な平先輩も、
七松先輩の前だと普通の人になるんだな〜っと
僕は、そう思いながら律の背中を撫でる
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ユリリン - わかりました。気長に待つことにします。無理せず書いてください。続き楽しみに待っています。 (2019年11月17日 9時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
焼きもろこし(プロフ) - ユリリンさん» お話がいっぱいになり、続編を作ろうかな?と思ったのでタイトルも変えちゃいました!(●´▽`●)__続編のためにお話を少し書き進めたいので更新が遅れると思います、ごめんなさい!(--;)急ぎで書きますので、気長にお待ちいただけると幸いです\( 'ω')/ (2019年11月16日 15時) (レス) id: 64f6e97c25 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - タイトル変えたんですね。更新楽しみに待っています。続きがんばって書いてください。 (2019年11月16日 14時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 更新されたんですね。待ってました!焼きもろこしさんの思う通りに書いてください。私のリクエストはスランプや困ったときに使ってください。また案が浮かんだらリクエストしてもいいですか? (2019年11月11日 9時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
焼きもろこし(プロフ) - ユリリンさん» やっと更新が出来ました!(●´▽`●)……ですが、せっかく頂いた案で書けませんでした…ごめんなさい!(;A;)/少し書く内容が浮かんできたので、別の話で改めて使わせて頂きます!(´∀`)/いつもありがとうございます! (2019年11月9日 22時) (レス) id: 64f6e97c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焼きもろこし | 作成日時:2019年6月29日 7時