Day 8 ページ8
り「ごめんねー、遅くまで」
「大丈夫だよ。みんなは大丈夫?」
て「俺は今から女の子んとこ行こうかな〜って」
虫「やめなさい、酔っ払いすぎ」
り「俺らも泊まるとこあるし、Aは?」
「あ、なんか後輩ちゃんがホテル予約できたって」
り「そっか、それなら良かった」
し「じゃあ、ここでAとはお別れか〜。寂しいなぁ」
ゆ「連絡先くらい交換しとこうよ、せっかく会えたんだから」
「じゃあ、りょうくんから送ってもらおうかな」
り「そうする。じゃ、おつかれ。」
虫「またなんかあったらその時はよろしくね〜」
「うん」
仲良く並んで歩いていく6人をしばらく眺めていたけれど、私もそろそろと思って6人に背を向けて反対側に進んだ。
名残惜しくなってもう一度振り返ると、信号待ちしていたとしみつと目が合った。
あ、と思ったけれどとしみつは隣にいたりょうくんに何か耳打ちして私の方に帰ってきた。
「え、なんで…」
と「ホテルまで送る。遅いし」
ぶっきらぼうにそう言うと私を通り越して歩き始めたから私も慌てて後を追った。
と「どこ?ホテル」
「あ、あー」
さっき真悠ちゃんから送られてきた住所を見せると「あー、そこね」とかいってまた歩き始めた。
スマホをしまおうとすると、ちょうどブーブーっとスマホが鳴りだした。
電話が来た相手は、毎週一緒にクラブに通っている高校からの女友達だった。
「あ、ごめん」
私が立ち止まると、としみつは少し離れたところで止まってくれていた。
「もしもし?」
『あー、A?仕事どー?』
電話の向こうからはリズムのいい音楽が爆音で聞こえた為、クラブにいるんだろうとすぐ察した。
「だいぶ前に終わったよ」
『おつかれー!ねぇ、今日当たりだよ!イケメンたくさんいる!』
「ええー!いいなぁ。私と行く時はタイプの人いないって言ってるのに」
『マジごめん〜Aも来たらよかったのに。Aの好きそうな男いっぱいいるよー。………あ、まってイケメンと目あった!じゃ切るね!!!』
「え、ちょっ…」
向こうからかけてきて一方的に着るなんて、と思ったけれど楽しんでそうで羨ましく思った。
待たせていた彼の方を見ると、つまんなそうな顔で知らんぷりするとすぐ歩き始めてしまった。
「ねぇ、ねぇって!」
と「んだよ」
「…もう、帰っていいよ」
と「……今の電話相手、誰?」
「は?」
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りんごじゅーす。(プロフ) - amichinさん» 失礼しました(汗)教えていただき、ありがとうございます! (2019年6月29日 23時) (レス) id: 978193e2f8 (このIDを非表示/違反報告)
amichin(プロフ) - 半ば強引ははんばではなく、なかばと読みますよ! (2019年6月28日 3時) (レス) id: f6d131a32e (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん(プロフ) - とても面白い作品ですね!(*^^*)更新楽しみにしてます! (2019年6月14日 22時) (レス) id: 41e7cff00a (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - はじめまして!楽しく読ませていただいています(^_^)!細かいかもしれないですが、19歳で大学院に通っているというのは年齢的に合わないかなと思います、そこが気になってしまいましたがお話はすごく面白くてこれからの展開が楽しみです!…細かくてすみません (2019年5月23日 12時) (レス) id: b56ed7d6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごじゅーす。 | 作成日時:2019年5月18日 20時