Day 15 ページ15
「だから、早くその人と関係終わらせようと思って」
と「……そうしなよ」
そう言って俺はハンドルを強く握った。
、 、 、 、 、 、
「ねぇ、帰らせてくれるんじゃないの?」
と「誰が言った?そんなこと」
「…意地悪言わないで」
てっきり家まで送ってくれるのかと思っていたのに私の家方面を無視して夜の岡崎を爆走し始めたとしみつ。
数分後、着いたよと言われて外に出ると見覚えのない大きなマンションがたっていた。
と「俺んち」
驚きすぎて声も出ず、私がなんでここにという気持ちとなんて立派なとこに住んでいるんだという2つの気持ちが一気に流れてきた。
「ねぇ、なんで」
と「いいから」
玄関の扉を開けると、どうぞと手招きされ渋々上がることにした。
「お邪魔しま〜す…」
なかなか綺麗にされている部屋は広くて、部屋数も多すぎて彼の人気ぶりをさらに実感させた。
「…ここに女の子連れてきてんだ」
と「おい、そういうことは言うなって」
「としみつ、下手なくせに」
と「あれから3年もたってんだから、それはそん時だろ」
思わず笑みが零れた。
デカすぎるソファに腰を下ろすと、隣に彼も座り少し沈黙が続いた。
と「俺、最近女の子めっちゃ抱いてんだわ」
「へぇ」
と「だから上手いよ」
「私が初めてだったんだっけ?」
と「実家で卒業、な。」
「私はその時既に卒業してたから、超下手だなぁって思ってた」
と「あれはAがうますぎんだよ」
「違うし」
なんの話ししてるんだろうとお互い顔を見合わせて吹き出す。
と「…もう俺、後悔したくないんだわ」
「何急に」
としみつは私の方をまっすぐ見つめると、ゆっくりと口を開いた。
と「ずっと後悔してた。あの時こうすれば、とか超考えた。だから、もう一度会えるんだったらもう二度と離さないって思ってた。」
真剣な顔をしていた。
私は今、かつての恋人に告白をされている。
と「だから、」
「怖いの。また失うかもしれないって思ったら、結局愛は間違えるから。愛されなくなったらどうしようって」
声が震えた。
私は今まで愛するやり方を間違った。
そんな私を包むようにとしみつは優しく抱きしめた。
と「そんなの、考えさせねぇくらい愛するよ。だからもっかい…」
と「好きでいさせて」
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りんごじゅーす。(プロフ) - amichinさん» 失礼しました(汗)教えていただき、ありがとうございます! (2019年6月29日 23時) (レス) id: 978193e2f8 (このIDを非表示/違反報告)
amichin(プロフ) - 半ば強引ははんばではなく、なかばと読みますよ! (2019年6月28日 3時) (レス) id: f6d131a32e (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん(プロフ) - とても面白い作品ですね!(*^^*)更新楽しみにしてます! (2019年6月14日 22時) (レス) id: 41e7cff00a (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - はじめまして!楽しく読ませていただいています(^_^)!細かいかもしれないですが、19歳で大学院に通っているというのは年齢的に合わないかなと思います、そこが気になってしまいましたがお話はすごく面白くてこれからの展開が楽しみです!…細かくてすみません (2019年5月23日 12時) (レス) id: b56ed7d6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごじゅーす。 | 作成日時:2019年5月18日 20時