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第12話 炎を纏いしイケメン達 前編 ページ12

ついにやってきた、体育祭当日!
「えーでは皆さん、頑張っていきましょう!」
6月1日。蒸し暑い炎天下の中で、戦いの幕は切って落とされた。

ー第10話 炎を纏いしイケメン達 前編ー
最初の競技は学級対抗リレー、確かメイちゃんが出る筈だ。
「フレー!フレー!ショッキングピンク!ショッキング!ショッキング!」

パアンッ!!

駄目だ!出遅れた!

「っ!」
メイちゃんの汗が、カーブに差し掛かるところで眩しく煌めく。
「マッシュ先輩!」

パシッ

バトンを受け取った!そこからスピードを上げて…
「痛っ!」

「マッシュ先輩!!」
マッシュ先輩が転んだ…!?まずい、どんどん追い上げられていく。


マッシュ先輩は立ち上がって、空を仰いだ。
…な、何をするんだ…?

「この大空に…翼を広げ…飛んでー…行きたいな」

あたりが水を打ったように静まり返った。

…え?…
それだけ?

いや待って、アンカーが近付いてくる。…えっ!?ヴァイオリンの裕太君!?

「悲しみのないー…自由な空へ…」

メイちゃん!?
「翼ー…はためかせー…」

「「「行きたいー」」

ワアアアッ!!

それは、綺麗なハーモニーだった。観客はスタンディングオベーションをしている。

「一位ブルー!第二位イエロー!第三位ブラッディメモリー!最下位ショッキングピンク!!」

綱引き…カーレース…仮装レースと終わって、気付いたら私たちショッキングピンクは最下位、




第1位のブラッディメモリーと「三億ポイント差」をつけて惨敗していた。




「まずい…一体どうしたら良いんだ!」
ガンッ!
「マッシュ落ち着け!それにお前が『翼を下さい』を歌ってなかったら変わってたかもしれないだろ!」
「っ…それはそうかもしれないけど…」

「だって…空が綺麗だったんだ」

…!そうだ。私達は今の今まで忘れていた。今日は澄み切った青空だという事を。何故こんなにも大切で、初歩的な事を忘れていたんだろう。

「っマッシュ先輩!…私、報道委員なんです。…私に考えがあるんです!」

『えーでは、チェスボクシングに出場する選手は準備をして下さい』

私たちの戦いは、まだ終わっていない!!

第13話 炎を纏いしイケメン達 中編→←第11話 イケメンの指導



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設定タグ:青春 , 恋愛 , 逆ハーレム   
作品ジャンル:恋愛
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モッッッッ(プロフ) - はい!!!ありがとうございます!! (2018年1月8日 22時) (レス) id: 19e25ee5f7 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - とても面白いです!続き待ってます! (2018年1月8日 10時) (レス) id: 246d24c4fe (このIDを非表示/違反報告)
モッッッッ(プロフ) - おっそうだな (2017年9月23日 16時) (レス) id: 2e7e45d23c (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - 面白いのですが、三点リーダ(…)は基本二個セットで使ったほうが良いかと思いました。 (2017年9月23日 11時) (レス) id: 2e7e45d23c (このIDを非表示/違反報告)
モッッッッ(プロフ) - ありがとうございます!これからも読んでくださると嬉しいです! (2017年9月18日 18時) (レス) id: 2e7e45d23c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モッッッッ | 作成日時:2017年8月9日 18時

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