深澤兄妹3

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阿部side



楽屋に入って来て早々これ教えて〜と

大学のテキストを見せてきたA。




俺がインテリ担当だからか、

自動的にグループの中でも家庭教師的な立ち位置になってて


こういうこともよくあること。



だから、特に何とも思わない。




でもそれは「いつもなら」の話で、



今日は少し違う。





Aは問題を解き終わってからも


ずっと俺のそばを離れずくっついてきた。







今日は人肌恋しいのかな〜なんて思いながらも、

少し違和感を覚える。





なぜならそういう時は必ずふっかのところに行くから。




何でだろう？と思いつつも結局その行動の真意は聞けないまま

収録へ向かった。







その後無事仕事は終わり、各々次の現場へ行ったり、


帰宅の準備を始める。






俺はもう仕事がないので帰宅準備をしていた。





深「A〜 準備出来た〜？」



貴「まだ〜」



深「携帯見てないで早く準備して〜」



貴「わかってる〜

ねぇ阿部ちゃ〜ん見て〜！」



阿「なぁに？」


貴「この動画面白くない？笑」


と、ふっかに準備を急かされてることを気にも止めてないのか、

呑気に動画を見せてきた笑




そんなAの態度に

ちょっとイライラしてるふっかが見えるのは俺だけ？と


周りを見れば、みんなも気づいてるみたい。




ここはみんなの代表として、助言するか笑




阿「A？ 帰る準備しなくていいの？

さっきふっかに言われたんじゃない？」



貴「大丈夫だよ〜！ まだ阿部ちゃんと居たいもん！」



阿「そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、

俺も準備終わったら帰るよ？


だから、Aも準備しちゃいな？」




貴「え〜阿部ちゃん帰っちゃうの〜？」



ええ、帰りますよ？笑



本当にどうしたの？ってくらい俺に甘えてくるAに

驚きと混乱を隠せなくて、、、



みんなと目を合わせて苦笑いするしか無かった。

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