深澤兄妹3

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目黒side


ふっかさんのシャツ作戦は結構良い案だと思ったたんだけど、

俺らの期待とは反して、全くの無効果に終わった。




ってなると、後はもう一秒でも早く

ふっかさんが帰ってくるのを願うしかない。



それまでは、少しでも落ち着けるように

どうにかして気を紛らわせようってことになって



物は試しに色々やってみる。




渡「A〜？ ジュース飲む？」


佐「お、いいじゃん！ 喉乾いたんじゃない？」


貴「うぁぁぁぁ！ﾊｧﾊｧﾊｧ、、涙」


目「、、、無理っぽいすね、」




佐「じゃあ〜、アイス食べてみるのはどお？

甘くて美味しいよ？？」


貴「っ怖い怖い怖い、、」


佐「怖いか〜、、、

う〜ん、何が聞こえてるんだろうね〜、、Aたん、、。」




悲しそうな顔をしながら、

優しく背中を撫でる佐久間くんが切ない。




かれこれ15分くらい続いてるパニック発作。




その間、ずっと幻聴が聞こえているのか


「怖い怖い」とうわ言のように嘆いていて



しょっぴーに繋がれた手も


離せと言わんばかりに振り解こうとしてる。





俺らが代わりに耳を塞いであげてもいいんだけど、



それだと周りの声が聞こえなくなっちゃうし、


幻聴が余計に響く可能性もあるから、安易に出来ない。




渡「わかったわかった。そんなに手振ったら疲れちゃうよ？」



貴「あぁぁぁ！、やだ、、ﾊｧﾊｧ、、ゃだ」



向「嫌やなぁ〜、 どうしたら落ち着けるんかな〜？？、」



貴「、ﾊｧﾊｧ、、ﾊｧﾊｧﾊｧ、涙」



渡「A？、、やばい。 目が虚ろになってきてるな、、

A？ A〜？ 俺の顔見れる？？ A〜〜？？」



目「俺、もう一回ふっかさんの所行ってきます！」



と、走ってスタジオに向かえば、

既に写真の最終チェックをしていた2人。



よし！やっと終わった。


これでAちゃんが落ち着ける。


俺は少しだけほっとしながら急いでふっかさんに近づいた。




目「ふっかさん、岩本くんお疲れ様です。」



深「おぉ、めめ？ Aどう？落ち着いた？」



目「いや、全然。 ちょっと目も虚ろになってきてて、

あと幻聴もすごいみたいで

ずっとしょっぴーが手繋いでる感じっす。」



深「そっかそっか ありがとう。」



岩「さっき康二来てから結構経ってるよな。急いで戻ろ。」


深「うん。 ありがとうございました！」


岩「ありがとうございました！」



スタッフさん達に挨拶をし、走って楽屋へ戻った。

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