深澤兄妹3

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Aside


あれから一週間。


まだストーカー行為は続いていた。

毎日ではないものの、結構な頻度で起こるようになった。


それも同じ場所、同じ時間じゃなくて、


いつも降りてる駅とか、学校の近くとか、事務所の近くとか、

本当に色んな場所で遭うようになってしまった。




毎日、外を歩くのが怖くてたまらない。



これは流石にまずいと思い、相談するために


ソファでゲームをしているお兄ちゃんに声をかける。



貴「お兄ちゃん、、」


深「ん〜？」


貴「、、ちょっと話があるんだけど、、いい？」




私の真剣な声色に気づいたのか、

手を止めてくれた。




深「こっちおいで？ どうしたの？」


貴「あのね、、、」


相談するって決めたのに、

いざ、言うとなると躊躇ってしまう。



深「ん？なんかあった？」



貴「最近、外歩いてるとね、、、

後ろから誰かが付いてくるの、、、」



深「え？、それって、、ストーカーってこと？、」


貴「、、多分、？」



深「いつから？」


貴「一週間前、、」


深「一週間？！ なんでもっと早く言わなかったの！

何もされてない？！」


貴「ごめん、、。

直接的には何もされてないから大丈夫なんだけど、、、」



深「、、だけど？」


貴「もう、外歩くの、、怖い、、、涙」



お兄ちゃんに話せたことで、

ずっと恐怖で締め付けられてた心臓が

少し軽くなった気がして涙が出てきた。



深「ん、ずっと怖かったのな。

もっと早く言ってよくれれば良かったのに。我慢してたの？」




貴「ｸﾞｽｯ、だって、迷惑かけちゃうから、、ｸﾞｽｯ」



深「ばか、笑


そんなのいくらでもかけろよ。

そのために一緒に住んでんだろ？


Aが一人で抱え込む必要なんてないんだから。


もっと頼ってよ。迷惑だなんて思うなよ。な？」



貴「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、ありがとう、涙」




深「この事、事務所にも話していい？


大事にしたくない気持ちはわかるけど、

何かあってからじゃ遅いから。」



貴「うん、、わかった、涙」





深「うん。絶対守るからな。大丈夫。」


貴「ありがとう、、涙」

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