はちみつとメロディー

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飛貴くんと、何度目かのデート








彼のとデートは

いつものお父様たちを混じえた
カッチリした食事会とは違って



普通の高校生カップルもしてそうな
お出かけみたいな雰囲気






今日は、最近できた、
駅近くのオムライス専門店を訪れていた








「美味しいー」









ふわっふわの卵にかかる、濃厚なデミグラスソース





その中にあるチキンライスも

味が薄過ぎず、濃過ぎずで、




めちゃめちゃ美味しい……









飛貴「ん！ー口頂戴！」








私の言葉にすかさず反応する彼は、





あー！と大きく口を開けて

私からのおすそ分けを待っている








「あーん」





飛貴「あーん」


飛貴「本当だ！うまい！」









ニコニコと、少し大きめになってしまった
一口分のオムライスを


もぐもぐと頬張る姿は









ついつい、

笑みが零れてしまうほど可愛らしくて。









飛貴「Aちゃんも、あーん！」


「あ、あーん、！」









彼が急にスプーンに
たくさんオムライスをすくいだすから




急いで私も口を開ける








すると、今度は
ホワイトソースの味が口に広がった









「ほいひい、」





飛貴「ははっ！いっぱいになっちゃった」

飛貴「ごめんごめん。ちょっと量が多かったね」






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