はちみつとメロディー

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Aside








飛貴「でも、Aちゃんが出ないなら
俺も、コンクールは出ないかな」









「え、、、！そんな、！」









飛貴「だって、俺はAちゃんと
一緒に演奏したかったの。

だからAちゃんじゃない
他の人と、演奏して優勝したって意味がないし」









嬉しいことを並べてくれる飛貴くんだけど


それってつまり、私が
彼のコンクール出場を止めたってことだよね、









私が普通だったら、

こんな怪我なんてしなければ、







飛貴くんは今、きっと
ヴァイオリンの練習をしているだろうし


私だって彼についていけるように
クラリネットを一所懸命吹いていたと思う









「本当に、ごめんなさい、」








私からは、もうこの言葉しか出ない









謝っても、

謝りきれないことをしてしまった









飛貴「いやいや、本当に頭上げて？」



飛貴「俺別に怒ってないから！」









これで、クラリネット辞めるとか言わないよね？

と、彼が不安そうに聞いてくるけれど









「そんな、！クラは絶対に辞めないよ、！」







私に、クラリネットがない人生なんて、
今は到底考えられないし、！









その答えを聞けば

飛貴くんはふわっと、安心したように微笑んだ









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