【カゲプロ】ヒビヤを追いかけてきた女の子は実は能力者で…。

第２５話 ページ27

『…っ…カノさんは、キドさんのこと、好きなんですか？』

｢はえ！！？あー、いきなりだねぇ。｣


すこし考えた後、すっとこっちをみて、

『…』

｢どうだろうねぇ？｣


なんて笑って見せてたけど、すべてお見通し。

｢Aちゃんは、ヒビヤくんって子だよね？｣

『…はい。』

｢そっかそっか。んー…頑張れ｣


優しく何度も撫でてくれるその手は、温くて、とても温かみがあった。


『で、カノさんは、いろいろ隠してることありますよね？』

｢…え？｣

『だから、隠していることあるんですよね。今回のこんな奇妙な事件について。』

｢…知っていることなんて、何も無いよ。｣

『欺いても、無駄ですよ。全て、私の目に浮かんでます。』

｢何も無いって。ね？｣

『…』

｢…｣

『じゃ、私は話すまでキドさんといますー。
キドさんにカノさんが好きらしいって言ってきますー。』

｢わー！待って待って！それは勘弁して！！｣


そうやって腕を引っ張るカノさん。


『……にしてもキドさん遅いですね、一体何して…』


不意に目がいった路地をみて、私は驚愕した。


｢……｣


『……』


《俺は、団長の…》


｢…キド？｣


『……』


《宜しくな。》


｢……｣



《寒そうだったから…》



『…………キドさん………』




そこにいたのは…………





『ま、待って！！！！』

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