Brighter Moment (ページ10)

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與那城 side

拓「大夢ちょっと調子悪いみたいで、蓮くんが多分付き添ってくれてると思います、」

『ん、了解。最近寒暖差激しかったもんね』

拓「確かに…」

おそらくこのパターンだと、余程酷くない限りは、蓮と大夢で朝ごはん途中か朝ごはん終わった頃にリビングへ来るはず。

今日は柾哉がコーヒーを作ってくれるみたいだから素直に頼んでみた。

その間に、トーストにバターを塗って、さっき調理したものを盛りつけよう。

しかし、焼かれたトーストを見るともう既にバターは塗られている。

きっと柾哉が塗ってくれたんだろう。

1つだけ、バターの塗られていないパンもある。

雄大は乳製品がアレルギーだから、バターや牛乳は控えている。

柾哉はどんどん成長していて、今はでは非の打ち所がない青年である。

…だからこそ心配なところもあるけどね。

ふと、柾哉の方を見ると、迅と一緒にコーヒーを作っていた。

『これ、ひとり一個持ってって〜』

盛りつけが終わり、キッチンから声を掛けると、1番に来たのは理人。

毎日の1番初めの楽しみは、しょーぱぱの作る朝ごはんなんだと言っていたのを思い出す。

続いて2番目に来たのは将吾。意外でしょ？(笑)

意外ともりもり食べるから、このホームで実は1番背が高い。

みんなの残飯処理も嫌な顔せずしてくれる。

威「きむと、迅の分も一緒に持ってっちゃってええ？」

『うん、ありがとうね』

威尊はどこか柾哉に似ているところがあって、本当に周りをよく見てる。他のことをしている2人の分も持って行ってくれるらしい。

匠「俺じゃあこっち持ってくで〜」

威「それは京ちゃんのやから、関係ない。(笑)」

京「うわ！匠海に取られたーじゃあ俺こっちにするー」

匠「うわ〜取られた！」

うさぎ組は本当に仲良し。そしてみんな優しい。

『洸人パン2枚食べるっしょ？』

洸「ん」

まだ不機嫌モードだけど、ちゃんと取りに来るあたり素直で可愛いんだよな、

いつの間にかフェンファンと雄大も取りに来てて、全員席につく。

『コーヒー！ありがとうね。』

迅が慎重に持ってきてくれたコーヒーを受け取る。

柾哉と迅で作ったらしい。

一口飲んでみると、なんだかちょっと甘い。

迅「美味しい？美味しい？」

食い気味で聞いてくる迅に美味しいよと返す。

柾「迅がチョコ入れちゃった。(笑)」

この甘いのはチョコか。これもありかも。(笑)

その後丁度いいタイミングで大夢と蓮が降りてきた。