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悠仁のアレ、について話そう。
遡ること数ヶ月前、私が五条に閉じ込められる前。私は一級呪術師だった。
その日、軽い任務を終わらせて家に帰ろう、と外に出るとしとしとと雨が降り出していたので、予め持ってきていた傘を差して人通りの少ない路地を歩いていく。
すると、スマホがバイブを鳴らして震えた。
開くと、五条からラインが入っており、その内容は
〖雨降ってきたから迎えに来て♡〗
との事だった。
彼奴…私が今日任務だって知らないだろ。ビニール傘ぐらいコンビニで買え。
…でもまあいいか。ついでに買い物したいし、材料持ち運び係として使えるし。
でもなんかハートマーク付けてんのうざいな。
…
「や、A!お疲れサマンサ〜!」
『お前なぁ…無下限使えば濡れずに帰れんだろ』
「ま、いーじゃない!Aだって愛しのダーリンと相合傘したいでしょ?」
『誰が愛しのダーリンだ殺すぞ』
「ふは、物騒」
高専にて五条が建物内で雨宿りしてやがった。
お疲れサマンサじゃねぇよこちとら任務帰りだ。
「五条先生〜〜!!」
五条の背後からそんな声が聞こえて、高専の中から誰か出てきた。
色素の薄い、ピンクがかった髪を刈り上げた、男子だ。高専の生徒だろうか。
つか五条先生て。ホントに先生してんだな。
「どしたの、悠仁?」
「伏黒が呼んでる、……??え誰、この女の人?」
「あー、僕のカノジョ」
「へぇ、先生のカノジョ……先生のカノジョォォ!?!?!?」
悠仁と呼ばれたその生徒は、さらっとそう言い退けた五条の顔と私の顔とを交互に見て、目を丸くした。
「ちょっ……オイ伏黒ーーー!!!釘崎ーーー!!!ちょ、緊急事態!!!こっち来いって早く!!!」
と思えばとんでもない俊足で高専内に戻って行った彼。え、速……車?
『なんだアレは…』
「僕の生徒、虎杖悠仁。Aも知ってるでしょ?宿儺の器さ」
『……あー、アレが。道理で呪力の性質が分からん筈だ』
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グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» 出来ますよ!いえいえこちらこそ何度もリクエストありがとうございますー! (2021年1月8日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - リクエストで、熱が出ちゃったら、ってお願いできますか??何度もすいません! (2021年1月7日 19時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - グミさん» リクエスト、応えてくださってありがとうございます!五条先生のヤンデレ感が加速していて、すごくおもしろかったです(笑)更新頑張ってください! (2021年1月4日 8時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みどりちゃ。(プロフ) - 五条先生がヤンデレってトコが性癖にグサッと刺さって、いつも楽しみです!更新頑張って下さい! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 2c92b3b212 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» リクエストありがとうございますー!全然できますよ!是非作らせていただきますー! (2021年1月1日 12時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グミ | 作成日時:2020年12月3日 7時