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'' 始まってしまった ''
そう思った。
昨日の夜だってヘチャンと普通にキムチチゲを食べて、
朝起きて「意外と緊張してないね？」なんてドヨンオッパに言われたりして、自分でも案外緊張しないもんなんだなと思っていたのに。
メイクしている間も多分大丈夫だった。
メイクさんやスタイリストさんになんて言われていたのかはいまいち覚えてないけど。
いや、その辺からおかしかったのか。
カメラの前に立って、フラッシュもライトも掛けられる言葉も全員がわたしのことを見ているんだと思ったらなんにも出来なくなってしまった。
こんな感じの撮影を体験したことが無いわけじゃないのに、いよいよデビューに向けて自分はもう後戻り出来ない場所まで歩いてきてしまったのだと思ったら、すごく怖くて。
困り顔を浮かべるカメラマンさんも、パソコンの画面を見て溜息を吐き出すスタッフさんも、カメラの外で見てくれているメンバーですらも、この場にいる全員の視線が怖かった。
TY「少し休憩挟んでもいいですか？あー.....ほかのメンバーから撮ってもいいなら、それでも」
あ、まずい。
ただでさえわたしはプラスの存在じゃないのに、もっとみんなの邪魔をしている。
手をを引いて連れ出してくれたテヨンオッパの顔も、こっちを心配そうに見ているマークやヘチャンの顔も、見れなかった。
TY「テオ」
『、すみません。わたし....』
TY「や、違うよ！謝らないで！！」
どうしよう。
このまま上手く出来なくて、デビューが白紙になったりしたら。
オッパたちに迷惑をかけてしまったら。
TY「テオ？どこ見てるの？」
『えっ？』
TY「こっちだよ。俺はここにいる。ほら、いつものオッパでしょ？」
少しばかり力を込められた手が、肩を掴んで優しい瞳の中にわたしを閉じ込めた。
TY「もったいないよ。こんなに魅力に溢れる、テオの良さが誰にも伝わらないなんてもったいない」
いつになく柔らかいトーンで話してくれるオッパ。
『.....テヨンオッパ、』
TY「ん？」
『こわいです。誰かに見られるのも、カメラの向こうに自分じゃない自分がいるのも。.....デビューするのが、こわい』
「うんうん」と頷いてくれるだけで、テヨンオッパは言葉を返してはくれない。
TY「じゃあ、やめる？」
『、え？』
TY「テオはデビューするのやめるの？」
優しい瞳の奥に宿る青い炎が、冷たくて熱かった。
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ナカム(プロフ) - あさん» ほんとですか！ジャニさん意外とキーパーソンなんです^^ (2022年6月19日 20時) (
レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - hanaさん» ドヨンさんのプロアイドルな感じ大好きなんです！笑 (2022年6月19日 20時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 読み進めるたびにジャニさんに惚れてしまう、、 (2022年6月18日 10時) (レス) @page19 id: d6ffc1910c (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - わあああ。テオちゃんのお話感慨深い上にルムメのドヨンからの言葉はとても響く…テオちゃん頑張れ！ (2022年6月18日 3時) (レス) @page31 id: 0d997ffe25 (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - ゆさん» 前作からありがとうございます！！ぜひ期待してください、、、笑 (2022年6月6日 23時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナカム
| 作成日時：2022年5月5日 22時
