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◇◆◇
「家」に帰り着いたAは、初日に言われた通りにまず風呂に入った。
着ていたものを洗濯し、乾いたものをクローゼットに仕舞った。
そうすると
「先生」に連れていかれた場所ではいつもそうしていたので、これが一番落ち着くのだ。
実はAは、雄英の家で暮らすようになってからずっとこうしていた。
言われた通りのことが終わってしまえば、そこからは「自由時間」になる。
そのままじっとしていると、いつしか部屋は暗くなり、そして明るくなった。
すっかり日が高くなると、やがて香山が訪れた。
「ちょっと！ インターホン押しても出てこないと思ったらこんな所で何してるの？ まさか寝てないんじゃないでしょうね？」
「……すみません。何の音かわからなくて……」
「さっきのはインターホンの音よ。あれが鳴ったら玄関に出てきなさい。ドアは相手を確認してから開けること、いいわね？」
神妙に返事をするA。
その目元に隈等はなく、寝不足の様相は見られなかったので香山は一先ず置いておく事にした。
「さぁ、昨日相澤くんが言った迎えに来たけど、その様子じゃ朝御飯はまだね？ 待っててあげるからちゃちゃっと食べなさい」
さあさあ、とかいがいしくAを追い立てる様は、まるでAの母か姉か、といった具合だったが、この場にはそれを感じる者も指摘する者も居なかった。
ごく少量を食事の
もっと詳しく言うと１年Ａ組だ。
何故。
「ハァイ、連れてきたわよイレイザー」
「遅い。予定より五分過ぎてる」
「女の子の支度には時間がかかるものよ。多目に見なさい」
「……次はない」
躊躇なく開けられたドア。中に居たのは当然、教師と生徒だった。
それも見覚えのあるような顔ばかりで、１年Ａ組、このクラスを私は襲ったのかと理解した。
そして子供たちはざわめく。
嫌悪、困惑、憤懣、猜疑。
サルでもわかる。
それを大人がわからないはずがない。
だからいっそう強く回る。何故が。
何故私を連れてきたのか。
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詞葉(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！ 何分遅筆なものでお待たせすると思いますが、是非よろしくお願いします。 (2020年3月12日 12時) (
レス) id: dc1dd40e5c (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - とても面白いです…！更新楽しみにしてます！ (2020年3月11日 1時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉(プロフ) - 桜猫さん» コメントありがとうございます。ちょっと迷走しつつあるので気長にお待ちいただければと思います。いただいたコメントでモチベ上げて頑張りますね！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: df44a89d14 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 夢主ちゃんの今後が気になりますな… (2019年9月2日 17時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉(プロフ) - ルーさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！ 仕事の合間にぽちぽちするのでゆっくりになりますが、ハピエン厨なのでそうしたいと思っています。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 703ce966a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詞葉 | 作成日時：2017年10月7日 13時
