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怒涛の買い物が終わると、連れてこられたのは雄英高校だった。
昼間だというのに人の気配がしない静かな校舎はどことなくよそよそしい。
校舎を素通りし、歩くこと十分。
敷地内の一角にこぢんまりとした家が一軒建っている。玄関にイレイザーヘッドと服を着た動物がいて、こちらに気付くと手を振ってきたためここが目的地なのだろう。
「校長、相澤くん、お待たせしました」
「やあ、ご苦労様！ そんなに待っていないから大丈夫さ。それにまだ予定の五分前なのさ！」
(喋った)
「さて、荷物もあるし、とりあえず中に入ろうか。お茶を淹れよう。ちゃんとお茶菓子も用意してあるのさ」
独特な口調でそう促す動物が率先して玄関に入っていくので、Aたちもそれに続く。
リビングの机に和菓子の箱や急須などが置いてあり、動物はてきぱきとお茶の用意を始める。
一先ず荷物を邪魔にならないところへ置いたAが、どうするでもなく立ちっぱなしな事に気付いた動物は、手招きした。
Aが席につくと、動物は丁寧にお茶を配り、自ら一口飲んでから口を開いた。
「はじめまして。僕はこの雄英高校の校長をやっている根津さ。君の保護責任者でもある。よろしくね！」
その言葉に小さく会釈で返したAに満足したのか、気に留めていないのか、根津はAのこれからについて話し始めた。
前に言った通り、雄英の保護下に措かれること。
経過次第で変更はあるが、現時点では少なくとも成人まではそれが続くこと。
この家がAの帰る場所になること。
一人暮らしになること。
ただし、雄英敷地内にはプロヒーローが常駐しているので、何かあればすぐに申告すること。
週に一度、経過調査(家庭訪問のようなもの)を行うこと。
そのときにでも必要なものがあれば申告すればできる限り用意すること(気軽に言ってね！)。
生活必需品は揃えてあること。
現時点では単独の外出は認められず、用事がある場合事前に申告しプロヒーロー同伴でのみ外出を認めること。
プライバシーの観点から家の中にカメラや盗聴機はないが、玄関には監視カメラが設置してあること(防犯の意味の方が強いんだけどね、頭の固い人たちには監視って言わなきゃいけないんだ。難儀だよね)。
そして、数日のうちに学力テストを行い、結果に合わせたカリキュラムを組むので学校に通うこと。
通うのは当然、雄英高校。
それに伴い、ここと校舎の行き来のみ自由に認めること。
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詞葉(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！ 何分遅筆なものでお待たせすると思いますが、是非よろしくお願いします。 (2020年3月12日 12時) (
レス) id: dc1dd40e5c (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - とても面白いです…！更新楽しみにしてます！ (2020年3月11日 1時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉(プロフ) - 桜猫さん» コメントありがとうございます。ちょっと迷走しつつあるので気長にお待ちいただければと思います。いただいたコメントでモチベ上げて頑張りますね！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: df44a89d14 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 夢主ちゃんの今後が気になりますな… (2019年9月2日 17時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉(プロフ) - ルーさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！ 仕事の合間にぽちぽちするのでゆっくりになりますが、ハピエン厨なのでそうしたいと思っています。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 703ce966a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詞葉 | 作成日時：2017年10月7日 13時
