3 ページ4
.
きっとAちゃんは人見知りをしていただけで、数日もすれば、
『涼くんって料理できるんですね、チャラそうなのに、意外』
「意外って何?!料理男子です〜!」
なんて、ふざけ合えるほどに。
遠くで見てるとわからなかったけど、近くで見ると、眼鏡の奥の瞳はぱっちりと大きく開かれていて、長い睫毛な縁取られている。
……もしかして、眼鏡を外したらとんでもなく可愛いのでは?という疑問が湧き上がった。
きっと普通に眼鏡外してみて!って言っても外してくれないと思うから、わざと鉄板のそばにAちゃんを呼んで、〈眼鏡を外さねばならない状況〉
を作り出そうと試みた。
『っわ!』
「あ、眼鏡曇っちゃったねー」
軽く湯気を浴びて作戦通り、眼鏡は真っ白になった。
もう!と言うAちゃんの眼鏡を取り上げて、まじまじと見詰めてみると、
「……やっぱり可愛い、眼鏡しない方がいいんじゃないの?」
『ちょ、返してください!』
小学生が好きな女の子に意地悪をするかのように、手を高く上げて、届かないようにAちゃんからそれを遠ざけた。
必死で取り返そうと、背伸びをしても無駄。
『っ、きゃ!』
「おっと、ナイスキャッチ?」
バランスを崩したAちゃんを受け止めると、抱き着かれているような体勢になって、涙目のAちゃんが俺を見上げるように睨みつけて。
『涼くんの馬鹿!』
「っあのー、橋本さーん、焼きそばお願いします〜!」
小窓からニヤニヤしながら優斗が顔を覗かせて、Aちゃんを見て一瞬固まる。
……絶対、可愛いって思った。
「……はーい、渡したのでさっさとあっちいってください」
「ね、橋本くん!Aちゃんって眼鏡外したらめちゃくちゃ可愛くね?!」
手を俺の耳元で立ててこそりとそんなことを言う。
なんか、ヤだな、
.
744人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます!!ありがとうございます!!! (7月27日 14時) (レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小5 - こんな素敵なお話ありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです!《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした! (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はいはいこらぼ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年8月13日 22時