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だって、君を想うだけで心臓はうるさいし
君の笑顔が見れたら俺はそれだけでもう幸せだし。
恋は盲目、とか
よく言ったもんだよ
好きという気持ちを意識し始めてから
余計にAちゃんの仕草や発言が気になって仕方がない
『ねぇねぇ、ひとつ食べれない気がしてきたから、
優斗くん半分食べない?』
「……うん、食べる」
一瞬めちゃめちゃたくさん考えたけど
こんなことでバチは当たらないよな、?
俺は、キッチンから新しいプラスチックのスプーンを持ってきて
君と向かい合いながらひとつのかき氷をつつく
んー。
よーく思い出すと、
確かにあの頃も可愛いという感情と共に
好き という感情も持っていた
うん。持っていた、けど。
まさか、この歳になっても
その感覚を忘れずにいたなんてな、
そういう記憶力だけは無駄に発達してて
なんかさっきの瑞稀くんじゃないけど
ちょっと呆れてしまう
あ、でもはしもっちゃんにココへ来る時ちゃんと場所聞いたのに、まさかあの時旅行できたココとは知らなかったなぁ、
着いた時びっくりしたもん、
俺ここ来たことある!って。
そういう肝心なことは忘れちゃうんだ
“ご馳走様でした”
『作ってくれてありがとう、優斗くん。これお金…』
「お金は要らないよ、」
『え、でも、!』
「いいの!こちらこそ食べてくれてありがとね」
意味わかんないこと言っちゃったけど
それを隠すかのように、
そそくさと空になったお皿を下げる
またまたキッチンに向かったら
そうやんにグイッと首を引っ張られて「後で集合」とか言われた俺……。
でもとりあえず静かに頷いて、
急いで表に戻り後ろ姿の彼女を追いかけた
「送ってくよ」
こんな、下心しかない想いを言葉に込めて。
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます!!ありがとうございます!!! (7月27日 14時) (レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小5 - こんな素敵なお話ありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです!《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした! (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はいはいこらぼ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年8月13日 22時