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__き、気まずい!
他の四人も遅れてやってきて、各々の性格を活かして担当することに。
唯一料理が出来る俺とAちゃんだけが厨房に取り残されて、Aちゃんが、恨めしそうに叔父さんを見ている。
『……橋本さん、なんで私厨房なんですか!』
「だって、Aちゃんと涼しか料理できないから……、仲良くやって?」
『……うう、はい、がんばり、ます』
かなり歯切れ悪く、頷いてちらりと俺の方を見る。
ちょっと涙目だ、そんなに俺のことが嫌か!
『橋本さん、』
「「ん??」」
俺も叔父さんも「橋本さん」だから同時に振り向く。
オロオロとしたAちゃんが、消え入りそうな声で涼さん、の方ですと呟いた。
……キュン、!あれれ、Aちゃんに名前で呼ばれて少しだかドキッとした気が。
いやいや気のせい、だってAちゃんは俺のことが(多分)嫌いなんだぜ?!
でも、でも、叔父さんが出ていって、橋本さん、に戻るのはイヤだ。
「……ねえ、Aちゃん?」
『なんですか?』
「叔父さんと間違うとあれだから、やっぱり名前で呼んでよ」
また二人振り向いちゃうよ?と付け足すと、渋々、じゃあ涼くん、って呼びます、とほっぺを赤くして俯いた。
「あー、うん、それでいいよ、その方がしっくりくる」
ううん、!と咳払いしてAちゃんから顔を背ける。
だって俺の顔絶対赤い、出会って二日、気になる子になるまで早すぎない?
きっと久しぶりに女の子と話したから!と自分に言い聞かせて、バッ、と焼きそばの袋を開ける。
勢いよく開けすぎて中身が吹っ飛んで言った。
『りょ、涼くん何してるの?!飛び散ってる!』
「えへ、」
ちょっと可愛こぶってみてもAちゃんには通用しないようだ。
さっきの真っ赤な顔はどこへやら、冷めた目でこっちをみている。
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます!!ありがとうございます!!! (7月27日 14時) (レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小5 - こんな素敵なお話ありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです!《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした! (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はいはいこらぼ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年8月13日 22時