Yuto.t ページ18
・
___「A、ちゃん、？」
いつもだったら、目の前に知り合いがいれば
どデカい声で叫ぶけど、さすがに今は違う。
ドキドキっと少女漫画みたいな胸の音を身体で感じながら、彼女が真っ直ぐな漆黒の髪をなびかせて振り返るのが、スローモーションで目に映った
『ゆうと、くん、？』
俺も、君も。
数年前、ううん。
もしかしたら十数年前にもなってしまう
薄らしかないアノ思い出を辿って、
なんとか今のこの情景と記憶を
結びつけることが出来たようだ
「そう、よく覚えてくれてたね」
『いやいや、優斗くんのことは忘れないよ！』
「え？なんで、？」
ははっ！と笑う彼女に俺は思わず首かしげる
『だって、あれから毎年逢いに来ないかなーって
いつも待ってたんだから』
「嘘、そうだったの？」
『そうだよ！まさか自分の言ったこと忘れたの？』
俺が、言ったこと…？なんのことだ？？
さらにハテナが頭に浮かんできて、俺は上手く反応が取れず、苦笑いしかできなかった。
「あはは、」
『来年も来るからって言った癖に、
優斗くん全く来てくれないんだもん』
“ずっと優斗くんと遊びたかったのに”
だけど、そんな俺に怒らないでくれて
むしろいつの間にか凄く大人になった君は、そう微笑んでくれる
その姿はまるで、海に住む天使のようだ、
・
Aちゃんと出会ったのは、
昔 旅行でココを訪れた時。
彼女は、たまたま家族で泊まった民宿の娘さんで、
「優斗と同い年だから遊んでおいでよ」なんて
お母さんに言われた俺は
幼いながらも、ちゃっかり可愛いとちゃんと感じていたAちゃんと、
ふたりで海へ遊びに行ったんだ
そしたら、帰り際にはもう「帰りたくない」「帰らないで」とかって、ワーギャー2人で騒いで、
えっと、それで、、。
「確かに、そんなことも言った気がする…」
少しづつ思い出していけば、
子供すぎた俺はそんな無責任なことも口にしてしまったのかもしれない
と、正直に俺は彼女に伝える
『言った気がするってなによ！
でも、そんなところも変わらないね』
そしたら、俺たちの間にはこの炎天下には似合わない、爽やかな海風が流れて。
数年ぶりに眩しすぎる笑顔が光ったのをしっかりまたこの目に焼きつけることが出来た
・
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます！！ありがとうございます！！！ (7月27日 14時) (
レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小５ - こんな素敵なお話ありがとうございました！ (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです！《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした！ (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はいはいこらぼ
x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年8月13日 22時
