Prolog ページ1
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___背中を伝う汗、じめじめとした湿っぽい空気に窓から差し込んでくる容赦ない太陽。
七月下旬、夏休みが始まるまで残された時間はあと少し。
「っあーー！！彼女欲しい！」
「うるさい優斗」
「ごめんね！みずっくん！」
謝るの早！というがりさんのツッコミを華麗にスルーして、机に顔をくっつける。
……あ、ちょっと冷たくて気持ちい。
「ねえ！もう夏休みだよ！」
「海、祭、……！」
「一緒に行く相手は？」
「「「「いない！！」」」」
悲しいかな、だって男子校なんだもん。
周りを見渡してみても女の子なんて一人もいない、……次の時間は現文だからウメちゃん先生(御歳60歳)はいるけれど。
「そんな悲しい皆に朗報です」
「なんだい、同じく悲しい橋本くん？」
「やっぱり優斗は誘うの辞める」
「え！酷い！」
「早く話進めて」
えっとだの、あーだの、えーだの、がやたら多い橋本くんの話をまとめると、
夏休みの約二週間、橋本くんの叔父さんが経営している海の家にアルバイトをしに来ないか、との事だった。
夏休み期間は申請すればアルバイトはオッケーだし、お給料もそこそこ弾ませてくれるらしい。
そしてなにより！
「海といえば？」
「はい！水着の美女ですか！」
「猪狩くん大正解！」
そう！海といえば、水着！
それにお客さんとのひと夏の恋が始まっちゃったりね！
いーや、ひと夏で終わらせてたまるか！
「やる？」
「「「「さんせーーーい！！」」」」
満場一致で決定。
いつもより楽しい夏が始まる予感……！
「よし、みんな、可愛い彼女作ってハッピーサマーにしようぜ！」
「宿題も忘れずにね」
「去年の悪夢は繰り返さない……！」
謎に円陣を組んで、おー！と声を揃える。
ん？妙に視線を感じるけど……、
あぁ、まもなく授業始まる、って言いたいの？
いつもなら睡眠時間と化する現文の授業だけど、この夏のことを考えたら寝られるはずがなかった。
今年の夏は、何かが起こる魔法の季節になりそうだ。
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます！！ありがとうございます！！！ (7月27日 14時) (
レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小５ - こんな素敵なお話ありがとうございました！ (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです！《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした！ (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はいはいこらぼ
x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年8月13日 22時
