子狐面接を受けます。 ページ24
採用試験の筆記試験も終わり、面接を受けるのを
他の試験を受ける者達と一緒にAを待つ。
家で桃タローや白澤と散々練習したから大丈夫だと言い聞かせ、脳内で何度も予行練習をする。
近くの部屋から面接を受けていた人が出てきて、緊張から解放されたようにため息を吐く。
その数分後には試験官の一人と思われる獄卒が
「9番Aさん、面接を行います」
と声をかけた。返事をして扉の前に立ち、深呼吸をしてノックをする。
何度も練習した通りに部屋に入ると、そこには面接を受ける人用の椅子が一つ、奥には長いテーブルに書類を広げた数人の試験官が座っていた。
その中にはニコニコと笑顔の閻魔大王と、厳しい顔つきで睨むようにこちらを見る鬼灯。
あ、終わった
内心諦めのようなものが湧き上がり、本能で足の間に尻尾が入りそうなのを我慢して手順通りに席についた。
「それでは、面接を始めます」
鬼灯の言葉にぐっと息を飲んで質問を待つ。
「まず始めに、うちに志望した動機はなんですか?」
「はい。御社は多種多様の方達と関わる機会が多く、一人前の薬剤師になりたいという
自身の成長にも最適な環境と思い志望いたしました」
「ふむ…」と試験官達は筆を走らせてメモをとっていく。
次に閻魔大王が「次の質問するね」と優しく声をかけた。
「Aさんは、もしもうちに入ったらどんな風に働きたい?」
「はい。共に働いてくださる先輩方にご教授を受けることが多いと思いますが、
一つ一つを大切に聞き、薬剤のことをもっと勉強をして皆さんの役に立てるようにしたいです」
皆がメモをとる中、鬼灯がすぐに次の質問をした。
「貴女には薬草など薬関連に詳しい師がいるはずですが、そちらでは勉強できなかったのですか?」
閻魔大王や他の試験官はえ?と予定のない質問をした鬼灯に驚いた顔を向ける。
「私の師が扱う薬剤はアジアの薬草で作る漢方が主なので
御社が取り入れている西洋の最新の薬剤のことも幅広く勉強したいと思っている次第です」
実はこれは白澤が考えた対策
「あいつは薬のこと勉強したいって言ったら僕のこと出すだろうから、
幅広く勉強したいことをアピールしな。
閻魔庁は実際に西洋とかの最新の薬剤も入れてるみたいだし」
鬼灯は「ほう…」と指を顎に添えて考えたなというような表情を浮かべ、
「では、次の質問です」
と続けた。
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猫もん - 子狐が座敷童子に嫉妬する話、泣いてしまいました…小さい頃ってこんな感じだったなぁ…と思い出しましたw (2023年1月19日 18時) (レス) @page6 id: ab6da51256 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 褓さん» ありがとうございます。 (2020年6月16日 1時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - いえいえ、、!鈴さんのできる範囲でゆっくり更新して下さい!気長に待ってます! (2020年6月10日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます。留守にしていてすみません。更新頑張ります(*´∀`) (2020年6月10日 16時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いたらたくさん更新されてて嬉しかったです、、!!これからも更新楽しみにしてます〜!! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2018年3月7日 0時