逢いたい

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真鳥「ダンスをあまり難しくせずにカッコよく見せたり」


大橋「あぁー」


真鳥「どうやと思う？」


丈「うーん…ええと思うんやけど、龍太くんがそれを了承するかな？」


真鳥「…龍太を説得するから」


丈「ならいいと思うけど……あとさ、俺から少しいい？」


真鳥「ん？」


丈「…康二。お前何かあったやろ？」


康二「…っ…」


丈「午前休みやったから龍太くんの所行ったんやろ？何かあったんか？」


康二「…っ…いや…」


真鳥「どうした？」


康二「…っ龍太くんが…」


丈「おん」


康二「…余命…宣告…された…って…」


皆「！？！？」


丈「嘘…やろ…」


康二「ホンマやねんっ…あと…半年っ…」


皆「…っ！？」


康二「…半年しか生きられへんって…」


大吾「それ…は…」


康二「…龍太くん本人から聞いたっ…俺っ…悔しくてっ…龍太くんの為に何も出来ひんのが悔しくてっ…」


真鳥「康二…」


康二「CT検査したらっ…腫瘍大きくなってて…違う所にもガン出来たって言うてて…」


大吾「嘘……」


康二「もうっ…分からへんっ…」


丈「康二…」


ｷﾞｭｯ


丈「大丈夫や。龍太くんは死なへん」


康二「丈っ…」


丈「大丈夫。大丈夫やっ」


康二「…っ…」







病室


龍太「…はぁ」


楠「どうした？」


龍太「今頃みんなに伝わってんねやろなぁ…と思ってさ」


楠「言うたの自分やからしゃーないやん」


龍太「…まぁね…」


楠「…なぁ龍太。余命宣告したけどさ、半年は時間ある」


龍太「…でもな、体が悲鳴あげてんねん」


楠「…もしもさ、舞台終わって…ジャニーズ辞めるってなってさ、抗がん剤やってくれるんなら…俺も精一杯サポートするし、出来る限りの事はする。でも、続けるってなったら抗がん剤出来へんし、辛くなるのは自分自身って事を覚えといて？」


龍太「…なぁ先生」


楠「ん？」


龍太「俺…ジャニーズ辞める。舞台終わったら」


楠「…いいのかよ」


龍太「うん。悔いはないから。…それと…」


楠「ん？」


龍太「…もし、死ぬ時が来たら、俺は…最期に笑って死にたい」


楠「…叶えたる。絶対」


龍太「おん」


楠「…放射線だけじゃどうにもならんけど、手術もしていかなアカンからな」


龍太「取り除けへんのに？」


楠「少しずつ取っていくんじゃ」


龍太「ははw俺…あまり人に助けを求めへんねん。でも、助けてもらった時は、めっちゃ嬉しいんよね」


楠「…頼るのも大切やで」

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