すくすく (ページ42)

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番外編　おなかいた　１０ページ42

「お待たせ、着替えようね」

潤「・・・」

返事はしてくれないけど、されるがまま。

ズボンと下着を脱がせて、紙パンツをはかせる。

潤「・・・オムツ赤ちゃん」

「そうかな？年は関係ないよ。助けてくれる道具」

潤「はずかしい、注射も泣いて、お漏らししてオムツ・・・
もうやだ、おうち帰りたいの。
学校の友達に言わないで・・・」

「はずかしくない。学校の友達に言わないよ。
胃腸炎で入院したのでお休みしますって連絡するだけ、ね？」
みんなね、助けてくれるのよ。安心しなさい」

潤「うん、ママもパパも翔ちゃんもいて。ひとりにしないで、
お留守番しない」

看護師さんが様子を見にきてくれて、声をかけてくれる。

看「着替え大丈夫ですか？」

「はい、今からベッドに戻るところです。
しんどそうなので少し、お手伝いお願いできますか」

看「はい、潤くん入るね」

フラフラしているから、看護師さんと二人で支えてベッドへ戻った。

「上のパジャマも着替えお願いします」

潤「やだ、潤ちゃんのパジャマ・・・」

「少しの間だけ、病院のパジャマで～す」

潤「むぅ(拗)」

看「潤くん、お熱測らせて」

潤「だめ、潤ちゃん嫌いよ」

少し口調も雰囲気も幼くなっている。

「私が測ります。それでもよろしいですか」

看「もちろんです、私が見ていたら余計いやになると思うので、
しばらくしたらまた来ます」

「ありがとうございます。潤ちゃん、お手手あげて」

体温計をはさんでそのまま、腕を軽く押さえるともたれ掛かって
きた。

「しんどいね～」って言うとコクっとうなずいた。

そのまま、ウトウトし始めた。