すくすく (ページ26)

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耳鼻科　５ページ26

先「おしまいだよ。がんばりました。
両耳ともきれいで異常ありません。聞こえも改善しているなら
追加の検査も必要ないと思います。
ご心配なら、聞こえの検査されますか？」

「ありがとうございました。良かったです。
主人も翔も、聞こえ大丈夫そうだねって言っていましたし、
検査はいいです。
眠らせたりしてするんですよね？」

先「そうです。私も検査はいいと思います。
私でよければ、いつでも診せてもらいます。
お耳の掃除だけでもいいですよ。
また、翔ちゃんに言ってもらえれば」

「ぜひ、お願いします。先生、翔の鼻もお願いします」

先「やっぱり、翔ちゃんの鼻・・・いつでも診るよって言ってるん
ですけど、『忙しいから、また今度』って逃げられるんです」

そんな話をしていると、翔ちゃんの声が聞こえた。

看護師さんが入ってもらいますねって言う。

翔「ありがとう。どうだった？」

先「ちゃんと言うから、先に翔ちゃんこっちに座ってよ」

翔「いや、いい。大丈夫だもん・・・」

「先生、これ、大丈夫じゃないときです」

翔「もう、余計なこと言わないで」

先「潤ちゃんもがんばったのに～翔ちゃん、ジタバタするの？」

翔「しないよ」

「潤ちゃん、翔ちゃんも診てもらうんだって。翔ちゃん、
イヤイヤするかな？」

潤「しょおちゃ・・・」

観念して診察用の椅子に座った翔ちゃん。

耳を診てもらって、喉を診てもらって、最後に問題のお鼻。

鼻水を吸うよってなると、「待って、まだ。心の準備するから」って
騒ぐ。

先生は笑いながら、そんな大げさなって言っている。

「ちょっと、翔ちゃん・・・」

翔「もう、うるさい、黙ってて」

「潤ちゃん、翔ちゃんおかしいね～」

先「はい、はい。やっちゃうよ」

鼻水を吸ってもらった翔ちゃんは、嫌いなんだよ～気持ち悪いし、
ちょっと痛いしってブツブツ言っていた。