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｢Aちゃんなんか欲しいのある？｣
｢え？いりませんよ何も｣
｢そっか〜｣
今日は図書委員のミーティングで学校に残る予定だった先輩に｢終わるまで待っててな？｣と呼び止められて、
今終わり、2人で自販機の前にいる。
先輩を待つ間、''待っててな？''の一言の余韻にずっと浸ってたのは内緒。
｢なんかお礼したいんやけどな…｣
｢…いりませんって、私が勝手に首突っ込んだだけやし｣
｢それはちゃうよ。
それに…Aちゃんにはずっと嫌な思いさせちゃってたかなって、、
もう遅いけど、、悪いことしてたなって思ってん｣
先輩はトーンを落として、目線を下げる。
''好き''とは言ったことないけど、
先輩はずっと私の気持ちに気付いてる。
その事は私も分かっていたし、分かっている上で先輩の協力をした。
｢…全然悪いことなんかないです。
私は先輩の傍におれるだけで十分なので｣
むしろ、私は卑怯やと思う。
先輩の背中を押してあげられたら、
…なにか違ってたのかもしれへんのに。
できひんかった。
｢Aちゃんのしてくれたこと、めっちゃくちゃ俺の為になったから。
やから、卑下すんのはやめてや？｣
私の顔を見て、先輩がそう言った。
｢…じゃあ、お互い様ってことで…？｣
｢うん…そやね｣
最初に先輩を見た時は、
こんなことになるなんて思ってもみなかった。
人生って、フィクション小説みたいにすんなりいかへんもんやな。
｢で、Aちゃんほんまに要らんの？｣
｢はい…あ、｣
｢ん？｣
ずーっと、気にしていたこと…呼び方変わらへんかなって。
…でもそれは、また今度にしよ。
｢いや、やっぱりカフェオレ飲みたいです！｣
｢お！じゃあ俺もおんなじにしよ〜｣
私の話の結末は、まだ決めるのには早すぎる。
このまま、先輩の笑顔を見ていられたら
今の私には十分やから。
｢…先輩、明日また本の感想聞かせてください｣
｢うん！
よろこんで。｣
Fin.
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まるこ。(プロフ) - みらいさん» 前作に引き続いて読んでくださってありがとうございます！更新頻度がマチマチで申し訳ないのですが…お言葉を胸に、頑張りますね！ (2022年10月29日 19時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - 三度目の正直。で、まるこ。さんの作品を知り、大好きになりました。これからも無理せずに頑張ってください。のんびり応援しています！ (2022年10月28日 12時) (レス) id: 93a62a6d86 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ。(プロフ) - あんずサイダーさん» すみません！ご指摘いただき本当に本当にありがとうございます…修正いたしました！本当に助かりました… (2022年9月30日 20時) (レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
あんずサイダー(プロフ) - いつも楽しくまるこさんの作品を読ませてもらっています。あの、なんか名前がごちゃごちゃになっていませんか？少し気になってしまって…。これからも楽しみにしていますので、頑張ってください！ (2022年9月29日 21時) (レス) id: b2676093e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年9月28日 20時
